先週末の日没寸前、給水中だったクロアゲハ…の雄。かなー。

ほぼ完品と言って良さそうな鮮度に見えた。
雄かなーと思うのは、羽ばたいた時に、後翅前縁(…で良いのかな)に白い紋がチラ見えしたから。他に同定ポイントあるのかどうかは知らん。

765mm相当 f/6.7、日没前、翅をゆらゆら動かしてたから感度アゲアゲのISO1600、ss1/320と言う超望遠域にしてはややきつめの設定だけど、こう言う場面って撮影設定結構迷ったりしない?

ライティングしても良いけど影落ちて暗くなっちゃうのは被写体黒いし地上だから悪手だし、無難に翅動かんタイミング見計らって三脚使用かね。それかプラスアルファでシンクロか。

ほんと超望遠の時のライティングって結構困るよなあ。そもそも超望遠でちゃんとライティングしてる人を見た事が無いけど、そもそもそんな光量の時に撮影せんのやろか。

なおこの日はにわかちゃんと某光研室長S氏とフィールドテストしとったんだけど、全員何故か示し合わせたように白いアウター着てるって言う。蝶撮るのにそれは無理じゃね?案件ではあった。


■キヤノンさんの新製品のお話

最近暗黒過ぎて何に使えばいいのかわからない望遠とかで、何かと話題をかっさらっていくキヤノンさんですが、いよいよR5(とR6)が発表になりましたね。

45Mpって事で、同画素帯のNikon Z7や、61Mp機であるSONY α7RⅣと比較されることが多いようです。が、ぶっちゃけその辺と単純比較するのもどうなのかなー感があります。
 そもそも初値が全然違うし、重さもR5の方がかなり重いので、どちらかと言うとレフ機と比べた方が良いのかなとも言えそうな感じ。
既存のミラーレスや、レフとの中間位を狙ってきてる辺り、キヤノンさんの言う「新スタンダード」って事なのかも知れませんけども。そうは言ってもローパス有りなのがなんとも残念だと思いますけどね。高画素が勿体無いような。

話題になっている動画撮影機能に関しては、素直に書いてある事はめちゃくちゃ凄いっぽい気配です。
実機が出て来て、実運用されて、僕が懸念している熱処理問題と記憶容量の問題が実用上問題ないのであれば、動画勢はだいぶ嬉しいカメラではないでしょうか。海外勢のビデオグラファーが主に喜びそうな感じですかね。いやでもマジな話8K30pでメディアどうすんですかね。512GBで21分とかでしたっけ。

一方でスチル撮影…となるとスペック表から抜粋して、大体の人が他社比で魅力を感じそうなのは、「連写コマ数」、「USB給電」、「測距検出範囲」と言った所でしょうか。それ以外はZ7やα7RⅣに比べて飛び抜けて凄いってのは無かったような。見落としてたらすんませんが。バッテリーは逆の意味でヤバかったですね。マジヤバい(語彙)

で、連写コマ数ですが、メカ12コマ。電子20コマ。

どうなんでしょう。

そもそもミラーレスで動体って言うと、EVFの像が流れてつらい問題とEVFが復帰するまでのブラックアウト問題があるので、実機のEVFの仕上がりが良くないと全く意味をなさないスペックになりかねないですが、実用に耐えうるなら、連写する人には嬉しいはず。

USB給電の方はって言うとポトレ屋の一部とかは喜びそうですね。スペック表にサラッと書いてあったので、これも実用上どうなのかって感じですが。

…で、夜メインのフィールド屋な僕が一番ミラーレスで気になるのは測距検出範囲。コレです。
スペック上は「-6~20EV」とか書いてあって、一見暗所性能の鬼であるZ6を超えてきたように見えます。が、コレ、ですやん。昔からキヤノンがよくやるカタログバトル用のスペックと言う感じ。
 具体的に言うと、他社と同一条件の所は除外して抜粋すると、「-6~20EV (F1.2レンズ使用時)」なんすよね。NikonやSONYの表記はF2.0レンズ使用時なので、単純比較でも露出段数は1+1/3段差がある訳です。なので、条件を揃えるのであれば現実的にはα7RⅣ辺りとほぼ同等、Z6と比べるとローライトモードがある分Z6優位…と思っていいんじゃないでしょうか。まあ開放絞りか実絞りかの差もあるので実用面での単純比較はしづらいですが。

 ちなみに測距時の絞り制御はキヤノンが開放絞り、ニコンはF5.6まで実絞り、SONYは状況に応じるが絞り込んで測距(具体的な挙動は非公開)…と言う形だったはずです。
測距時の絞り制御はそれぞれメリットデメリットがあるので、好みと用途で選べって感じではありますが、開放絞りのメリットは暗所に強い事、デメリットはフォーカスシフトが起こり得る事。実絞りのメリットは撮影前に被写界深度が確認できる事、デメリットは絞り込まれると位相差AFが使えず、コントラストAFで対処しないといけないと言う事と言った感じでしょうか。
 Nikonは位相差AFが機能するF値までは実絞りにした、と言う感じでしょうかね。

うん。

なんだろう。

キヤノン好きな人と、一部の動画勢は買ったら幸せになれるんじゃないですか。スチルカメラとして見ても順当に45Mpなのは嬉しい人には嬉しいでしょうし。

逆にメーカーに拘りがない人からすると、R5は候補にあがりこそすれ用途に合わせて吟味すべしって感じでしょうし、他社好きな人からすれば今はキヤノンの後出しジャンケンのターンってだけで現行製品の後継機待ちかなと言う感じ。

スチル用途の人で連写勢はEVFの仕上がりを見てα9II&レフ機と比べて吟味すれば良いのかなと。…いやまあ連写はレフにしとけとは思いますが、ミラーレス優位な連写ジャンルってあるのかな…。

そしてUSB給電欲しいだけの人はSONYでいいでしょ、と。Z6s/Z7sも給電対応とのリークも出てますしね。

暗所AFは各メーカーの挙動と、自分が撮影する設定とをよーく吟味して選びましょうって感じですかね。
ちなみにですが、僕のZ6くんは30ルーメン程度のLED灯があればローライトモードに入ることなく(通常モード-3.5EV~)、新月の林内とかでも全然楽勝…と言うかD850よりAF精度高いです。

あくまでNikon党のスチル屋な僕からすると、R5買うぐらいなら用途に合わせてα9IIかα7RⅣ選ぶかな…と言う感じ。レンズラインナップ(主にタムロン)が圧倒的ですし。
ニッチなジャンル除いた写真趣味って話になってくると、Z6で充分かなーと言う気はします。なんでも付けられるガバガバマウントであるZマウントはオールドレンズ遊びとかで滅法強いですしね。

まあキヤノンさんが打ち出した新スタンダードの型にハマらん人からすると、無駄な機能の為に重くデカく、バッテリー持ち悪くなるんじゃ選ぶ必要はねえなあって感じ。カタログスペックは確かに強いんですけども、これがスタンダードは無理かなって印象です。

ッてなところで今日はおしまいだ。さらば。

2 Comments on “黒”

  1. クロアゲハ♀は表に赤紋が出るので、尾状突起があって表が真っ黒ならクロアゲハ♂でいいと思います。
    近いのは尾状突起が無ければナガサキ、翅形が長細ければオナガアゲハあたりでしょうか。

    ミラーレスは次々出ますね。
    D500の後継はよ。

  2. あっ、雌は表に模様出るんですね…。
    黒いアゲハ見慣れて無さ過ぎで全然知らなんだ。ありがとうございます。
    ナガサキは後翅が丸っこい感じでしたっけ。昔撮った覚えがあるようなないような。
    意外とオナガをじっくり見た事が無いので見てみたいかも。(あとジャコウやミヤカラさんも)

    ミラーレスはボディばっかぽこじゃか出すんでアレですね。もうちょいレンズ…
    D500は確実に難民産むでしょうねえ。
    24Mpと像面位相差積むだけでほぼ完成みありますが、D850後継が噂されてるスペックで出るならそっちでクロップ運用した方が目的にマッチしそうな…w

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