先日の6月26日の火曜の晩に、ウチスズメを求めて虫屋氏と共に高標高地へとプチ遠征して参りました。場所自体は年に数回は通う、比較的慣れた場所です。

ところがどっこい、この日はえげつない強風に晒されまともに蛾を見るどころでは無い感じ。時折突き抜ける突風に機材が吹き飛ばされるほど。強風の中ただひたすら灯火を見ているのも暇なので、適当に周辺も観察してみるとあちこちにモリアオガエルが。

この場所ではモリアオ自体は度々見かけるものの、周囲に池や水たまりがある訳でもなく、一体どこで殖えているのか不思議でした。
朝まで強風の予報だったので、蛾的にはこれ以上粘っても厳しそうと言う事で下山を始め、標高を150m程下げたある場所。あまりにも微妙な人工池があるのを思い出し、休憩ついでに寄って欲しいとお願いして少し覗いて見ると…。

なんとモリアオガエルが繁殖活動中でした。
この周辺地域の同標高帯では例年もう少し後の季節に繁殖を行っているようですが、今年は少しだけ早いようです。ちなみに図鑑などにはシュレーゲルアオガエル同様、田圃の畔や池の縁の草地でも産卵する事がある等と書かれていたものの、実際その姿を見たのは今回が初。逆にこの地域では樹上には卵塊が見受けられず、その全て(と言っても過言ではないと思う)が草地に産み付けられていました。樹上ではなくわざわざ池の縁を選ぶ理由は良くわからないですが、外敵に襲われてもまだ余りある数がいる…と言う事なのでしょうか。近くには当然の如く満腹であろうニホンマムシが佇んでおりましたが。

そして更に観察すると、池の中には…

おびただしい数のオタマジャクシが。
発生時期、肢の模様、標高等から判断して、恐らくヤマアカガエルでしょうか。
通うのは恐ろしくめんどくさい場所ですが、繁殖期に来ることができれば物凄く楽しい場所かも知れません。

One Comment on “こんな季節に始まる場所もある”

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