僕がどんな荒天でも山へ行く理由は、表向きは「行かなかったその日に面白い事が起こっているかも知れないし、それを見逃したら勿体ない。本来なら思いつく限りの全てのフィールドに赴きたいけれど、最低でも”今”行ける場所に行っておかないと絶対後悔する。」と言うのが大体の所だが、これは一応表向きって言うか、実際半分ぐらいはそんな感じなんだけど、実は本当の理由は違ったりする。

これは夏頃にうっかりぽんさく&ちびおに話してしまったので今更隠す事でもないのだが、わざわざ言いふらす事でも無いので今はまだ秘密にしておく。とは言え、僕の原動力でもあるので、本質的にここが食い違う人・理解できない人とは仲良くなれないと思っている。

で、この話何か関係あるのかって感じだが、それは今回の話の中でぼちぼちと。

さて。

昨日のヒメヤママユ祭りがあまりにも良かったので、今日も淡い期待を抱いて行ってきた。現地着いて準備整えてから「いざ行くか」とトンネルを歩いていたら後方から車の気配。狭いトンネルなので隅っこに寄って歩いていたらなんかやたらクラクションを鳴らされる。
 内心「なんやねんこの車…はよ行けや…」等と思っていたら、ぽんさくCarであった。昨日ちょっとLINEで話した時に「ヒメヤママユおったで」と言ったら「明日行くかも」的な事は言っていたので来ても何らおかしくないのだが、今日は直前にちょっと冷たい雨が降っていて微妙に条件よろしくない感じだったので意外だった。

で、どうやら車には複数人乗っている気配。
勿体ぶる事も無いのでサラッと行くが、同乗者はちびおと、初対面となる48ちゃん氏だった(なんて呼べばいいのか知らんのでとりあえずこれで)。みんなしてヒメヤママユを見に来た感じのようだ。

僕も着いた所だったのでぞろぞろと昨日ヒメヤママユがいた場所を中心に見て回る。昨日とはうって変わってヒメヤママユの気配が薄い。一応ボロと微スレ個体がいたので目的は達成だが、この日はひたすらにオオノコメエダシャク祭り。

昨日は全然気配すらなかったのに、どこを見てもひたすらにコレであった。たった1日ズレただけでこの有様だから蛾は厳しいし難しい。特に数が多くない場所では本当に一瞬で終わって行く感じがある。なんだろう、冬が繁殖期の蛙の産卵見に行く、みたいなそんな感覚だろうか。1日良い条件を逃したら次のチャンスがまた来年ってやつ。タイミングずれた個体に会う事はあるけれど的な。そう考えたら成人してから始めたとして、ちゃんと通っても目的の蛾に会える回数は60回程度。それも健康体ならば、と言う話である。

そんな感じで軽く2時間弱(?)うろうろしたのち、僕はフィールド続行したかったので残留。3名は(遠いのもあるし)帰路につかれた。

独りになってからはちょっと厳しめのルートをてくてく。
慣れた面々とのフィールドも賑やかだし楽しいが、一人で暗黒の山中を放浪している時の、無心でいられる状態も心地よくて好きだ。特に今日みたいな冷たい雨が降り、空気も一段冷えた一日は最高だ。

暫く彷徨っていたら葉の裏に何やら違和感。そっと木の下に潜り込んで見たらヒメヤママユ。ちょっと位置が高過ぎたので300mmで適当に撮影。

この個体はまだ綺麗だったが、この様子だとヒメヤママユは一瞬で終わって行きそうな感じはする。冒頭でも言ったように、「一日逃すと何があるかわからない」を地で行くような結果。

さて、ヒメヤママユがこの状態と言う事は日中飛び回っているようなウスタビ雄やら、比較的長く出るような地域・気温が低めの高標高地や高緯度のウスタビはもう充分見られそうな頃合い…ですかね。東北の北の方は終わってそうな感じもするけど。陸の孤島は冷涼な地域の癖にウスタビだけは何故かやたら遅いので、まだ一週間か10日ぐらいはかかりそうかなあと予想。月がダメ過ぎるので、天気次第では今年ウスタビ未遭遇で終わる可能性もなきにしもあらず。

そういや全然話変わるが、マイ蛇撮りレンズのロクゴーロクモード用パーツがやっと入荷したっぽいのでポチった。明日には届く予定なので、ぼちぼち実験して行きましょう。流石に光学的に無理し過ぎなので実用に耐えるか微妙だけど。

あとついでだったのでレンズも1本ポチってみた。結構レンズ買ってるように見えるかもしれんが、前回が半年前のE-M5 MKII(にわかちゃんの中古)、その前がLaowa 24mmなので、Fマウント用レンズ買ったのは実に1年ぶり。これも明日届くはずなので楽しみだ。

2 Comments on “毎日フィールドへ行く理由”

  1. 部品入手できたんか!
    次会う時現物見れる?
    新しいレンズも何買ったんか気になるな〜

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です