度々言っているように我が地域ではモリアオガエルの繁殖シーンの撮影は非常に困難なので(一緒に見に行ったことがある人は知っていると思うけど)、昨夜は池に集まるモリアオたちが林道を横切るのをただひたすら待って撮ってみた。

タイミング的には本シーズンラストの盛り上がりとなりそうな、梅雨の始まりを告げる暖かいゲリラ豪雨。カエルたちにはとても良い夜となったようだ。

樹幹のやや右に卵塊が一つぶら下がっているのが見えるだろうか。よくよく見るとモリアオが群がっているのだが、この写真で600mm相当。2000mmの明るいレンズと三脚でも無ければその姿をまともにとらえる事すら困難。

繁殖シーンの撮影は元より諦めているので、豪雨の中ひたすら座り込んで林道を眺める。

そしてやってきた第一号が今回のトップ写真。本当はもっと先に来た奴もいたかも知れないけれど、林道に座り込んでる間に僕から見える/跳躍音が聞こえる範囲に来た第一号って意味ね。
僕の掌に丁度収まりそうなぐらいのサイズの立派な雌…かな。たぶん。腹たゆんたゆんな感じだったし。

待っているとどんどんやってくる。こちらも立派な個体ではあるが…。なんとなく雄…かなあ?
ジャンプしようと身構えたタイミングで近付いたので若干ビビっているようにも見える。

3匹目。目がなんだかちょっと変わった形してる気がしたが、開き加減の問題だろうか…?

近くの石垣から現れた4匹目。吸盤が立派だ。これもメス…かな。

他にはいつものように樹上で待っている雄が約10匹程度見つかったが、超望遠でも厳しいので撮影はスルー。

とても良い環境とは言えない不法投棄池だが、それでも4匹やって来るところに遭遇できた。

我が地域はもう各所、田んぼが手入れされず耕作放棄地となって行っているが、それでも掘られた溝にはアマやヌマが一応それなりに集まってくる。

田んぼの周りに張り巡らされたトタン板から飛び込み体勢のアマガエル。

こっちはヌマガエル。見開いた瞳孔がくるんくるんで愛くるしい。

良いカエルなんだけど定期、ウシガエル。

なお今回は豪雨だったのでレンズ交換ができず、ほぼ全てMicro Nikkor 60mm f/2.8Gで撮影した。めちゃ久しぶりに普通のレンズ使った気がする。(ほぼとしたのはサブ機につけてた蛇撮りレンズで卵塊撮ってるから)

それにしても1枚目、3枚目ぐらいの構図になると、普段使っているフルサイズ機ではフォーカスポイントが目の位置にはもう無かったりするので結構構図に難儀するんだけど、今回のメインはミラーレスだったので、構図の制約からは解放されてとても快適だった。似たような構図で撮ってるから構図の制約もクソも無いんだが。

あとおまけ。

?!

どう言う状況よコレ…。
モリアオとヒキのサイズ感は間にあるオオケマイマイっぽいものとか植物で察してくれ。両方ともかなりデカかった。

しばらく眺めていたが、もぞもぞ動くヒキガエルを嫌ってか、モリアオがぴょんぴょんと跳ねて夜陰へ消え去ってしまった。