◇購入経緯◇
一眼レフを購入してから外部フラッシュの効果と言う物が良くわからず、フラッシュと言えば白く光が当たった平坦な写真のイメージがありました。そんな中、半信半疑で購入したのがこのSB-400でした。2012年春現在、現行のスピードライト(外部フラッシュ)の最下位モデルとして位置付けられています。(※2013年8月に後継機種に当たるSB-300が発売されており、SB-400は正式にディスコンとなりました。こちらとの差は後述しようと思います。)
◇撮影テスト◇
私の場合室内小動物撮影が多いのですが、D90を高感度で運用するとノイズが結構目立ちます。そこでなんとかシャッタースピードを稼げないかと目をつけたのがフラッシュでした。
(尚、このテストではTamron A09NII 28-75mm F2.8 の望遠端を使用しています。)
まずは室内ISO200、開放F2.8、ノーフラッシュでの撮影例です。
静物なのでそれなりに撮れているように見えるのですが、どこか締りがなく緩い画です。
拡大してみると一目瞭然。
はい、盛大に手振れしてますね。
それもそのはずで、SSが1/13と低速シャッターになっているからです。
そこで手振れを解消するために内蔵ストロボオンで撮影したものの拡大写真を。
手振れはほぼ解消されてますね。
しかし、引いてみると…
今度は盛大にケラレています。
内蔵ストロボ光がレンズに遮られているためですね。
そこでSB-400の出番です。
このスピードライト、D90の内蔵ストロボに比べると若干光量が強いです。
そのため直射の場合、D90の内蔵ストロボよりほんの僅かですが明るく写ります。
カエルの全身に光が当たり期待通りの撮影ができました。
ただこのままでは若干影が固いのと、背景が暗く落ち込みすぎな印象があります。
さてこれからがこのスピードライトの真価…
と言いますか、たった一つだけあるSB-400のウリ。
それは天井バウンスが可能な事です。
バウンスはストロボ光を天井や壁等に跳ね返して光を回す手法ですが、SB-400では上方向のバウンスのみ使用可能です。
いかがでしょうか。
直射に比べて背景にも光が回り、顎の下の影なども随分柔らかくなりましたね。
正直言ってSB-400のメリットはたったこれだけです。
ただそのたったこれだけに価値を見出せるかがこのスピードライトを買うかどうかを左右します。
本来ならこのサイズで左右方向へのバウンスや、コマンダー機能などあれば非常に優秀なのですが…。
簡素な機能しかありませんが、一眼レフのみならずP7000等のコンパクト機でも使えると言うメリットはあります。
ただし欠点として、オートFP発光には対応していませんのでSS上限的に日中シンクロ等には使えない事があげられます。
なお、SB-400の後継に相当するSB-300ですが、SB-400に比べると、上方向のバウンス角度が少々広がり、大きさもわずかながらに小さくなりました。一方ではSB-400と比べるとわずかに最大光量(GN)が落ちています。機能的にはほぼ同等と思っていただいて構いません。
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