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◆AF-S Nikkor 50mm f/1.4G レビュー
作成日:2013.07.02  更新日:2014.08.07
70m撮影例
撮影例は50mm、開放F1.4、SS1/320、ISO640。

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このレンズを以外も含む私の殆どの写真ははPicasaにアップしてありますので興味がある方はどうぞ。
また、爬虫類や昆虫等閲覧者の好みに左右される物を多数含みますが、このレンズで撮影した写真には全てタグ付けしておりますので、それらに偏見のない方はこちらから。
※Google社はPicasaからGoogle+への機能移行を図っているようで、Picasaのタグ機能が正しく動作しなくなったようです。このレンズ固有の作例は追ってこのページに追加して行こうと考えております。


70macro (※この記事で使用しているボディはNikon D7100です。)
◇購入経緯◇
 これまで小型動物の撮影用としてマクロレンズばかり重点的に揃えてきた私は、開放F2.8より明るいレンズを使った事がありませんでした。スナップやポートレート等でより大きく背景をぼかした描写をしてみたいと思い立ち、50mm前後の開放F2未満のレンズを色々探しました。
  APS-Cで普段使いする単焦点と言えば、28mmや35mm等が候補に挙がるかと思いますが、普段TamronのA09NII(28-75mmF2.8)を良く使う私としては、ポートレートやスナップで50mm前後を多用しており、その辺りのレンズが欲しかったので、候補に挙がったのは以下の3本でした。
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G
Carl Zeiss MAKRO-PLANAR T*2/50mm ブラック ZF.2 (リンクは全てAmazon)

同Nikkorの50mm f/1.8GやMakroPlaner50/2等もかなり迷いましたが、シャープな描写をするレンズはマクロレンズ各種があるので、最終的には開放f/1.4と、このレンズ特有の味と言いますか、柔らかさに惹かれ購入に至りました。
 軽量でコンパクトなので散歩スナップやポートレート撮影等で主に使用しています。大してかさばらないのでバッグに隙間があれば常に忍ばせています。

  APS-Cで使用した場合はフルサイズに換算すると75mm相当の画角となりやや中望遠気味ですが、何かに注視したような表現をする分には非常に扱い易いです。常用するレンズの焦点距離としてはフルサイズ相当で28mm〜75mm位の中で好みが分かれる印象ですが、長めのレンズが好みな方には扱い易いと思います。

 開放F値はF1.4で、現行のNikkorレンズとしては最も明るいレンズの一つです。上の作例のようにボケを大きく溶かしたような表現は得意中の得意ですが、玉ボケを作った際の口径食は大きめです。(上の例の左上が顕著ですが、この作例の状況は被写体のすぐ背後1mに多くの人や物があるイベント会場内です。) APS-Cでは相対的にボケが小さくなりますが、それでもなお立体感を意識した撮影は得意です。


◇光学性能◇
 解像力は一定水準以上ありますが、物凄くよく写るレンズではありません。特に開放f/1.4付近ではやや描写が甘くなることとピントの浅さが相まって、思っていた以上に甘く感じてしまうかも知れません。開放付近では軸上色収差の残存も強く見受けられますが、絞り込むことで解消できます。よく比較される1.8Gと比べた場合、同F値での描写には大きな差はないように思います。
 
◇接写性能◇
  最大撮影倍率1/6.8倍、最短撮影距離45cmと、接写は苦手と言って良いでしょう。アジサイのような大きな花であればそれなりに大きく写す事ができますが、APS-C機でも花を画面いっぱいに写すことは不可能です。


◇機械部分◇
 特に特筆すべきこともなく、価格なり大きさ重さなり、と言った印象です。安レンズ特有のチープ感は薄い気もしますが、金属レンズのような重厚感もありません。
  超音波モーターSWMを登載しているためフルタイムMFも可能ですが、それ以上に目立った機能は持ち合わせていません。
 標準的な単焦点レンズですので大きさ、重さも気にならないと思います。特にズームレンズを普段常用している方にとっては軽くて小さいと思えるのではないでしょうか。

◇総評◇
 同Nikkorの50mm/1.8Gが希望小売価格2万円台と破格の安さを誇るため、若干割高に感じてしまうかも知れませんが、こちらのレンズも「レンズとしては」充分安い部類と言えるでしょう。
 開放f/1.4から使っていける明るい単焦点としてみると非常に魅力的なレンズだと言えると思います。開放からシャープとはとても言い難いレンズですが、価格にも無理がなく、楽しいレンズだと私は感じます。シャープではないとは言え、充分良く写る部類なので買った後に1.8Gならもっと良く写ったのでは…と気にする必要がないのは良かった点です。
 他の単焦点とお悩みの方は、解放F1.4を表現として使う事があるのか、フルタイムMFが必要か、大きさ重さが気になるか、などなどを基準に選べば自ずと自身に必要なレンズが決まってくると思います。








[レンズスペック]
定価: ¥63,000-(税込)
レンズ構成(群-枚): 7-8
FXフォーマット画角(対角線): 46°00'
DXフォーマット画角(対角線): 31°30'
フォーカシング方式: -
手ブレ補正機構:-
レンズ内モーター:-
絞り羽枚数: 9(円形)
最小絞り: 16
最短撮影距離(m): 0.45
最大撮影倍率(倍): 1/6.8
重さ(g): 280
最大径×長さ(mm): φ73.5×54
フィルターサイズ: 58
キャップ:スプリング式
フード: LH47付属
ケース: CL1013付属

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