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◆SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC OS HSM (for Nikon) レビュー
作成日:2010.09.13  更新日:2011.11.01
18250撮影例
撮影例は250mmテレ端、F8 SS1/125 ISO200。
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このレンズを使った他の撮影例はPicasaにアップしてありますので参考にどうぞ。
(20100527_天王寺動物園はすべてこれで撮影しておりますし、20100718_鳴門海峡の後半はこれで撮影していますのでExifやタグで判別下さい。)
また、爬虫類や昆虫等閲覧者の好みに左右される物を多数含みますが、このレンズで撮影した写真には全てタグ付けしておりますので、それらに偏見のない方はこちらから。
※Google社はPicasaからGoogle+への機能移行を図っているようで、Picasaのタグ機能が正しく動作しなくなったようです。このレンズ固有の作例は追ってこのページに追加して行こうと考えております。


18250 (※この記事で使用しているボディはNikon D90です。)
◇購入経緯◇
 キットレンズの18-105がいまひとつ肌に合わなかった事と、購入当初どの焦点距離が自分には必要なのか探したかった事もあり、画角探し兼旅行用便利ズームと割り切って購入しました。 たまおやが購入したレンズとしては3本目です。

◇使用用途◇
旅行用の主力でした。
どんなシチュエーションでどの焦点距離が必要なのか、全然カンが働かなかった一眼レフ購入初期の頃には、とりあえずこれとマクロさえあれば何でも撮れたので便利なレンズでした(場合によってはマクロすら不要な程度には寄れます)。
現在は目的毎にレンズを持ち出すようになったので売却しました。

◇焦点距離◇
  フルサイズに換算すると27mm-375mmとなる超高倍率ズームです。広角側から、望遠側まで広い範囲をカバーしてくれるとても便利なズームレンズです。

◇F値◇
 開放F値は広角側F3.5と言う値は一般的ですが、望遠側F6.3と言う値はやや暗いと言わざるを得ません。 高倍率ズームの宿命ですが、ボケを生かした表現に不向き、暗所での高速シャッターが切れない等はやはり欠点と言って良いでしょう。

◇光学性能◇
 高倍率ズームの例に漏れず、出てくる画は少しばかり眠い印象です。 お世辞にも良い絵を出すとは言いがたいのですが、(勿論個体差もあると思いますが)たまおや所蔵の18-105と見比べてもそれほど大きく見劣りすると言う事はありませんでした。また、絞り込めば35mm〜中望遠域は随分マシな絵を出してくる気はします。 そのため、たまおやの所有個体においてはAF-S 18-105mm VRと苦手レンジがかぶってしまい、18-105の出番を完全になくしてしまいました。
 一方でワイド端開放はと言うと、とにかく甘い印象です。 ただ、ワイド端が必要なケースは風景が多いと思うので、その場合F8程度に絞り込めばまずまずの絵は出してくれます。F8やF11がデフォルトと割り切って使った方が良いかもしれません。中望遠域〜望遠域では解像感は更にもう一段落ち、良好なポテンシャルとは言えません。それでも充分に絞り込めばまずまずと言える画にはなります。(勿論個人差はあると思いますが。)解像力については開放を諦めて絞って使うと割り切れるのであれば、高倍率ズームの中ではマシな部類ではないでしょうか。
 
◇接写性能◇
  最大撮影倍率0.29倍、最短撮影距離45cmと、一応なんちゃってマクロクラスの撮影倍率ですが、それも望遠端での話です。所詮便利ズームですので、マクロ機能は他のレンズに委ねた方が良いと思います。

◇機械部分◇
  廉価レンズの典型で距離指標もありませんし、フルタイムマニュアルフォーカスもできません。重量感があるためあまりチープさは少ないですが、メカニカルな部分で優れているとは言えないでしょう。

◇付加価値◇
  シグマの超音波モーターであるHSMや、手ブレ補正機構OSの両方を搭載しています。
HSMのAF速度は比較的早いですが、Nikonの小型SWMと比較してやや速いと感じる程度の速さです。OSの効きはいまひとつである事と、OS使用時のバッテリ消費の大きさはかなりの物があります。

◇重量・大きさ◇
  同クラスのレンズに比べると、重く太く大きいです。軽量な純正18-200や、コンパクトなタムロン製高倍率ズームと比べるととにかくでかくて重いに尽きます。

◇価格◇
 便利ズームにしては高価なレンズの部類でしょう。

◇備考◇
 便利ズームが欲しい、画角探し用のレンズが欲しい等と言った明確な理由がない限りはこのレンズは高価だと言えます。F値の暗さや微妙な価格面、大きさ、重さ、OSのバッテリ持ちの悪さ等色々欠点はありますが、撮影対象が決まっていない時に一本だけ持っていくレンズとしては、広いレンジをカバーしてくれるので色々なシャッターチャンスを拾えて便利です。 また絞りを充分に絞り込める晴天屋外ではそれなりの描写をしてくれるので活躍する場面が増える事かと思います。
私個人的な事情ですが、2011年春に画角探しのステップは卒業と言う事で、売却しました。

◇総評◇
  便利ズームにしては良く写る部類だと思います。 AF速度もまずまずで、カバーする焦点距離は非常に広いために様々な画角の特徴を知るには良いレンズだと思います。同クラスのレンズでは描写もまずまずですが、重い事が欠点と言えるでしょう。


(10段階評価。☆は1点、★は2点。)
□光学性能(解像力) ★★☆
□光学性能(ボケ) ★★☆
□機械性能 ★☆
□コストパフォーマンス ★★★
□総合点 ★★★



[レンズスペック]
定価:¥85,700-(税込)
レンズ構成(群-枚):14-18
FXフォーマット画角(対角線):DXフォーマット専用
DXフォーマット画角(対角線):69°30'-5°70'
フォーカシング方式:前群移動
手ブレ補正機構:OS
レンズ内モーター:HSM
絞り羽枚数:7
最小絞り:22(W端)
最短撮影距離(m):0.45
最大撮影倍率(倍):1/3.4
重さ(g):630
最大径×長さ(mm):φ79×101
フィルターサイズ:72
キャップ:スプリング式
フード:LH780-04付属(バヨネットフード)
ケース:-

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