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◆輪郭強調とノイズリダクション
作成日:2012.05.31  更新日:----.--.--

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■始まり
発売されてから数年経っているD90ですが、高感度耐性が低くベース感度であるISO200でもノイズが多いと感じていました。ところが設定を色々調整しているとどうやらピクチャーコントロールの輪郭強調が大きな影響を及ぼしている事が判明。D90に限らずピクチャーコントロール対応機種では多かれ少なかれこの影響は受けている物と思われるためまとめてみる事にしました。

■輪郭強調が強いとノイズがキツイ
まず最初にVIVIDなど輪郭強調の強い設定で撮影した写真の一部を等倍で御覧下さい。
輪郭強調4
上の例はピクチャーコントロール:スタンダード(輪郭強調4に調整)で空を撮影したものです。
空の青い部分にザラザラとした粒状のノイズがかなり出ている事がお分かり頂けますでしょうか。

普通この手のノイズを消したい場合、ノイズリダクション(以下NR)をかけます。
上の写真にCaptureNX2でNRをかけたのがこちら。
輪郭強調4+NR
粒状のノイズは減ったものの、シャープネスの低下とブロックノイズの出現が見られます。
これで充分と言えば充分ですが、物足りないと言えば物足りない気もします。

では輪郭強調を0にしてみるとどうでしょうか。
輪郭強調0
ノイズは減っているんですが、雲の形がかなりぼやけてしまいました。
今回は雲のようなふわっとした被写体だからまだマシなものの、シャープさを要求する被写体の場合はこのぼやけ方は致命的な気がしますよね。

ではシャープさを保った上でノイズを消す方法はないの?となると思うのですが、これでどうでしょうか。

輪郭強調0に比べると雲の形がかなりシャープに写っていると思います。輪郭強調4+NRの例と比べても遜色ない気がしません?またノイズも輪郭強調0の場合と同程度に見えます。少なくとも輪郭強調4に比べると随分良い結果ですよね。

さて一体何をやったのかと言いますと…輪郭強調0の写真にCaptureNX2でハイパス、アンシャープマスクをかけただけなんです。
パラメータの調整は写真によって違いますが、この例ではハイパスは半径1、明るさと色、描画モード:オーバーレイ、不透明度(色チャンネル):0%に設定した後、アンシャープマスクを適用量:30%、半径:15%、しきい値:20%でかけています。

たったこれだけですがここまで変わると効果的と思いませんか?
一枚ずつハイパス、アンシャープマスクをかけるのが面倒な場合でもCaptureNX2ならバッチ処理も可能なのでオススメです。






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