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◆各レンズの最短撮影距離毎の画角
作成日:2012.01.05  更新日:----.--.--


■始まり
 爬虫類撮影がメインの私にとって、最短撮影距離と最大撮影倍率はそれなりに重要で、飼育爬虫類の撮影、屋外フィールドでの撮影、動物園、ショップなど施設での撮影など、状況によって必要なレンズが変わってきます。ですので、私の所有している各レンズの最短撮影距離における画角を把握しておこうと言うコンセプトです。毎度の事ながら自分用のメモが主目的ですが、何かの参考になれば幸いです。
 尚、このテストでは三脚を使用しておらず、アングルの固定もしていないため、撮影例毎に構図が変わっています。全て最短撮影距離でMF撮影しているのには変わりませんので、被写体と背景の関係は凡そ推測が可能かと思います。また、28-100mm改造マクロ以外はISO200、F8、SS1/60固定で撮影しています。改造マクロはF22で撮影しています。 

広角レンズから順に並べていきます。左がマスターレンズのみ、右がx2テレコン併用です。
マスターレンズのみ x2テレコン併用
■Tokina 107 Fisheye
広角端10mm
かなり寄れるので、被写体と風景を同時に写す時にかなり有効。

■AF-S Nikkor 16-85mm VR
広角端16mm
寄れないレンズなので周りがごちゃごちゃ。やはり風景向きか。

■Tokina 107
望遠端17mm
Fish程でないにしても、風景を取り込みつつ被写体に寄る時に重宝しそう。

■Tamron A09NII(28-75mm)
広角端28mm
本題と関係ないがストロボで白飛び気味。なんちゃってマクロなのでこんなものか。

■Nikkor 28-100mm改造マクロ
広角端28mm
ピントがシビアですが、その撮影倍率はなかなかの物。等倍には届かない。

■Tokina M35
等倍マクロの本領発揮。広角寄りのマクロなので、ストロボ光が蹴られやすい。

■AF-S 55-300mm VR
広角端55mm
全く寄れない。寄る目的で使うのは論外と言っていいほど。

■SIGMA 70mmF2.8 MACRO
こちらも等倍マクロ。WDが長い分ストロボ光が蹴られにくい。

■ZoomMicroNikkor
広角端70mm
広角端では倍率が低く、いまひとつ寄り切れない。

■Tamron A09NII(28-75mm)
望遠端75mm
ZoomMicroの広角端に僅かに及ばないものの、まずまずの撮影倍率。

■AF-S Nikkor 16-85mm VR
望遠端85mm
Nikkorは寄れないレンズが多いが、このレンズもその典型。A09より倍率が低い。

■Nikkor 28-100mm改造マクロ
望遠端100mm
驚異的な最大撮影倍率。しかしF22まで絞ってもピントはこれ程までに浅い。

■ZoomMicroNikkor
望遠端180mm
28-100mm改造マクロの広角端同様の倍率。かなり寄れる。

■AF-S 55-300mm VR
望遠端300mm
望遠端でも寄る目的ではこの程度。1.5mの距離が近付けない時以外に使い道は…。
■Tokina 107 Fisheye
広角端10mm(20mm)
かなり大きく写せるようになった上に、背景もまずまず取り込める。

■AF-S Nikkor 16-85mm VR
広角端16mm(32mm)
テレコンなしよりマシとは言え、ほぼ寄れていない。素直にM35を使うべき。

■Tokina 107
望遠端17mm(34mm)
こちらも寄れるようにはなったが、M35で完全に代用可能。

■Tamron A09NII(28-75mm)
広角端28mm(56mm)
画角的なアドバンテージがさほどないので、M35かZoomMicroの広角端で良さそう。

■Nikkor 28-100mm改造マクロ
広角端28mm(56mm)
相変わらずピントはシビアだが、等倍越えは魅力的。

■Tokina M35(70mm)
理論上2倍マクロだが、相変わらず蹴られが発生するので、光をまわすのが大変。

■AF-S 55-300mm VR
広角端55mm(110mm)
テレコンを装着しても、寄る目的では使い物にならないのは相変わらず。

■SIGMA 70mmF2.8 MACRO(140mm)
こちらも理論上2倍マクロ。テレコンなしに比べて蹴られやすい。

■ZoomMicroNikkor
広角端70mm(140mm)
テレコンなしの望遠端使用時並の撮影倍率となったが…代用可能なのでメリットは薄い。

■Tamron A09NII(28-75mm)
望遠端75mm(150mm)
こちらもまずまず寄れるようになったが、代用可能なためその価値はいまひとつ。

■AF-S Nikkor 16-85mm VR
望遠端85mm(170mm)
所詮倍率は倍率なので2倍になってもTamronA09以下。寄る用途には向かない。

■Nikkor 28-100mm改造マクロ
望遠端100mm(200mm)
格段に倍率が上がったが、ピントは非常に浅く、用途が限定的。

■ZoomMicroNikkor
望遠端180mm(360mm)
等倍以上となった倍率、焦点距離を考えると実用的と言える?

■AF-S 55-300mm VR
望遠端300mm(600mm)
小さな生物を引き寄せて撮影する意味ではやっと及第点。寄れない時用か。

如何だったでしょうか。
等倍に拘らない接写であれば、私の所有レンズの場合はTokina107、TamronA09NII、ZoomMicroNikkorの3本+テレコンがあれば、小動物や昆虫撮影には事欠かないと言えそうです。
今回試した内では、Nikkorの16-85mm、55-300mm共に接写には全く向いていない事が再確認できました(勿論そう言う用途で購入したのではありませんが。)。
等倍撮影では市販の等倍マクロレンズを使うのが妥当でしょうし、それ以上の倍率を望むのであれば(例えば昆虫の顔アップであるとか)改造マクロレンズなどに手を出すしかないでしょう(キヤノンは別。)。
等倍を求めないにしても、接写するには最短撮影距離が短いレンズ、最大撮影倍率がそれなりに高いレンズが必要となるでしょう。




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