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◆フィールド撮影での小道具
作成日:2014.09.13  更新日:----.--.--
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(※この記事で使用しているボディはNikon D7100です。)
◇はじめに◇
 今回はフィールドでよく使う機材を色々紹介していこうと思います。主に小物類ですが意外とあると便利な物や、他では代わりが効かないものがあったりするので参考になれば…。
今回紹介しようと思っているのは主に以下の5点。他にもさらに細かい小物も出て来るかもしれません。
・Manfrotto Pocket 三脚
・Manfrotto フルード付きビデオ一脚 560B-1
・STOK 7インチ フレキシブル マジックアーム
・プロックス クリップ三脚 PX873 ブラック(PX873K)
・Manfrotto アクセサリー ミニクランプ 386BC

私はよく野山で花や小動物、昆虫などを撮影するのですが屋外とは言え、意外にも光線状態が良くなかったり、そもそもナイター撮影だったりするので、ライティングの補助機材やAF補助は頭を悩ませるポイントです。
  良く見かける機材紹介のサイトや書籍では、結構大胆にカメラを改造してしまったり、テープでごてごてと固定してしまったりする光景を見かけるのですが、貧乏性の私はあまりそう言った改造は好みませんので、無改造で何とかならないかと思った次第です。

◇夜間のAF補助を考える◇
  フィールドで虫や花等を撮っていると、夜間しか出会えない光景を撮りたくなる事が多いかと思います。そんな時にカメラのAF補助光は大いに役に立つのですが、AFポイントによっては補助光が発光しない機種もあり、構図によってはAFが非常に困難な事が多々あります。
 そこでLEDライト等を使用するケースはよくあるかと思いますが、片手にライトを持ったままカメラで撮影するのは物凄く大変です。(やった事がある方ならおわかり頂けると思います)。なので、LEDライトを手に持たずになんとかしてみよう、と言うのが一つ目のテーマ。ヘッドランプと言う手もありますが、別の選択肢…と言う事で一つ。
それぞれの導具の紹介はあとでするとして、まずはこんな感じ、と言うのをいくつか。

@カメラのアクセサリシューを利用して、LEDライトを乗せてしまうパターン。

カメラの光軸にLEDの光を合わせやすいのがメリット。ただしアクセサリシューをふさぐので、外部ストロボや内蔵フラッシュのポップアップを結構邪魔する。
三脚を立ててノーフラッシュで撮影する時には割と重宝する方法だがあんまり使わない。あと、アームの重みでアクセサリシューからアームが外れ落ちないよう注意が必要です。

Aカメラの三脚ねじ穴を利用するパターン。

横から見るとこんな感じ。説明はあとでまたするとして、カメラのグリップ側にも反対側(レンズロック解除ボタン側、D7100ロゴプレート側)にもLEDライトを回す事が可能。



@Aで共通して使っているのは、STOK 7インチ フレキシブル マジックアームと、プロックス クリップ三脚 PX873 ブラック(PX873K) 。


STOKのフレキシブルマジックアームはいくつかのパーツからなっているマジックアームで、ノブを回してアームを固定したり緩めたりする構造。一応バリエーションとして、長さの違う【STOK】11インチ フレキシブル マジックアーム なんかもあるみたい。

こいつは基本的にマジックアームの両端とも1/4インチねじ(一般的なカメラの三脚ねじ穴と同じ)になっていて、アタッチメントとしてアクセサリシュー用のもの(上写真の左上に写ってる奴)が付属しています。

角度を変えるとこんな感じで、ノブの所にON、OFFと書かれているが、ON側に回すとアームが緩み、ジョイント部分が稼働する構造。ただし強度は値段なりで、あまり重い物のホールドには向いてない模様。
それでも一応コンデジやミラーレスぐらいならしっかり支えてくれると思います。この辺はManfrotto アクセサリー バリアブルフリクションアーム 244N (リンク先はAmazon)なんかの方がたぶんきっとお高いだけあってしっかりしているのかなぁ。
注意点としてはアームを固定する時のねじ締め方向と反対(ゆるむ方向)に、機材の重みがかかると、機材の重さでアームが緩んでしまう事がある点。これは固定する向きをよく見れば回避可能ですが、注意と言えば注意です。

もう一つのプロックス クリップ三脚 PX873 ブラック(PX873K) はと言うと、先ほどのリンク先(Amazon)を見て頂けるとわかるかと思いますが、三脚とクリップが合体したような形をしています。
これはワカサギ釣りの釣竿を立てておくための三脚だそうで、クリップ部分と三脚は普通に取り外せます。

このクリップの底面は普通に1/4ねじが切ってあるだけなので、取り外しも簡単、と言うかチープなコンデジ用三脚とクリップのセットと言った形。

クリップ部分をひっくり返すとこんな感じ。
上記の@AともこのクリップにLEDを持たせて、フレキシブルマジックアームでホールドするという形。
Aの方だけは、カメラ底部にエツミの三脚アクセサリー スライディングプレートを噛ませているが、あとの構造はまったく同じ。


たったこれだけでも夜間のAFはしやすくなるので意外と重宝しています。
そして更にManfrotto フルード付きビデオ一脚 560B-1とManfrotto アクセサリー ミニクランプ 386BC、Manfrotto Pocket 三脚なんかを併用すると、色々とライティングの幅が広がります。



まずポケット三脚。コレは本来カメラの三脚ねじ穴に装着して、地面にカメラを置いたりする撮影を補助するもの。脚がそれなりに稼働するので角度の微調整も意外とやりやすいです。ただし重いレンズをつけるとまったくもって役に立たなくなるのがネックでしょうか。
  で、このポケット三脚をライティング用に使ってみます。

ポケット三脚の上にKING カメラ用グリップ PSBG-01-BK(リンクは例によってAmazon)を取り付け、その上に先ほどのエツミのスライディングプレートを乗せています。間にグリップとプレートを噛ませる意味は、ライトの角度調整や重心の調整をしやすくするため。あまり無茶な角度にはできませんが、ある程度下に向けたりとかもできたりします。

もちろんさっき出てきたクリップを乗っけてLEDライトを持たせる、なんて使い方もあり。
石垣とかにも隙間があれば設置できたり…


お次はManfrotto アクセサリー ミニクランプ 386BC。カニ爪みたいな形状をしたクランプ。

上から見るとこんな感じで、レバーの軸部分についているボタンを押すとレバーが空回りするので、固定する際にレバーが邪魔になったりするケースを回避できる…事もあります。
後ろ(?)には大小二つのねじ穴が切ってあって、それぞれ1/4ねじと3/8ねじ。

一般的な三脚やカメラに取り付けられる構造。写真に写っているねじも付属しています。
こいつの使い道はと言うと、カメラを直接(或いはアームを間接的に噛ませて)つけて、手すり等にカメラをホールドする…と言う用途もあるにはあると思います。私が重宝しているのは、やっぱり上で挙げたアーム&クリップとの併用。
 さっきのアームをこいつに取り付ける事で、三脚とか手すりとかふと過ぎない物なら色んな所に付ける事が出来ます。

乳白板を持たせてみたりとか、やっぱりLEDライトを持たせてみたりとか。色んな使い方があると思います。
それから意外とねじの強度はあるようで、(おすすめはしませんが)下の写真のような荒業も使えます。

これは三脚の上にクランプを取り付け、クランプで一脚をホールドしている形です。
まぁここまでやるならジッツォのエクスプローラを買った方がいいんでしょうけど…。

で、最後はマンフロットのフルード付きビデオ一脚560B-1。
こいつも本来は普通にカメラ用の一脚です。当然ですが。

こんな風に一脚の下についている3本足を展開する事で、(一応悪条件じゃない限りは)自立します。
この一脚が意外な所で便利で、山歩きの際のバランス取り用(※注意:耐荷重はたかが知れてるので全身を預けないように)にも使えたりとか、藪をつつく時に使えたりとか、一脚として以外もちょっと便利な代物。
フルード付きビデオ一脚と言うのは、一脚下部の赤い部分の事で、油圧式で滑らかに角度調整が可能、と言う物。ビデオ撮影の時に滑らかにカメラを動かしたりとかそう言った用途で優れています。
三脚と違うのは、足を展開して設置して、雲台動かしてアングル調整して…と言う手間のかかる動作が色々省略できる事。
欠点は二つほどあって、フルード部分の動きを固定できない事が一つ目。三脚ほどの安定性はやっぱりありません。もう一つは付属のチルト雲台が、何に使えばいいんだろう…って位使い物にならない事。
 私はこの一脚に同マンフロットの自由雲台 ミニボール雲台ラピットコネクトシステムRC2付き アルミニウム製 494RC2 を併用しています。 最低限の機能を持っていて、大げさな物ではないので丁度あうかなと。

で、長々と書いたけれど、ライティングにどう使うのかと言えば、さっきのアーム、クランプ、クリップトリオを付けてLED付ストック(何度も言いますが体重はかけないでね)として使ったり、簡易ライトスタンドとして使ったり。

リモート発光できるフラッシュをつけると 、外でもライティングの幅が広がって便利です。

実際使う時は上のようにボックスライトにしてみたりとか。

LED持たせるとこんな感じ。
いずれにしても、重い物を持たせない限りは自立する、と言うのがこの一脚の最大の売りかなと思います。機材を色々展開している暇がないフィールドにおいては、持ってるままの物をぽんと置けば成立するので、思った以上に出番が多いです。(しつこいですが、転倒と、耐荷重にはご注意。)



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