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◆マウントアダプター FT1 レビュー
作成日:2012.04.10  更新日:----.--.--
xz-1撮影例
撮影例は300mm、F5.6、SS1/160、ISO400。Lens:AF-S DX Nikkor 55-300mm f/4.5-5.6G VR

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この機材を使った他の撮影例はPicasaにアップしてありますので参考にどうぞ。
( 20120402_緑地公園はマウントアダプターFT1 + AF-S DX Nikkor 55-300m f/4.5-5.6G VRで撮影しています。)

また、爬虫類や昆虫等閲覧者の好みに左右される物を多数含みますが、マウントアダプターを使用して撮影した写真には全てタグ付けしておりますので、それらに偏見のない方はこちらから。併用しているレンズはExif、またはタグを参照下さい
※Google社はPicasaからGoogle+への機能移行を図っているようで、Picasaのタグ機能が正しく動作しなくなったようです。このレンズ固有の作例は追ってこのページに追加して行こうと考えております。



nowprinting  ニコン レンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1」用のマウントアダプターです。ニコンFマウントレンズ(以下NFマウント)をNikon1機に装着するために使用します。使用の際に様々な制約がかかる事を理解しておく必要があります。(余談ですが、FT1の名前は「Fマウント To nikon 1マウント」の略ではないかと言われています。)

◇代表的な使用制約◇
 まずこの機材のレビューに入る前に、様々な制約がかかる事を説明しておこうかと思います。数々の欠点があるのですが、まずNikon1の売りの一つである「スマートフォトセレクター」が使用できなくなる事があります。他にもA(絞り優先オート)、S(シャッター優先オート)を使用した際、P(専用プログラムオート)よりピントが甘くなる事があるらしいです。折角FT1を使う事で換算x2.7倍の画角が得られるのだから望遠システムでの運用を楽しみたい方が多いと思いますが、FT1使用時はAFエリアが中央のみ、AF-Sでの撮影に限られる事も御注意頂きたく思います。その他数多くの制約があるが、それらは公式サイトでも確認頂けたらと。またファームウェアのバージョンアップも必須となります。

◇使用用途◇
 一眼レフでは大袈裟になりがちな超望遠システムをお手軽に、と思い導入してみました。当面はDX用55-300mmを使用した超望遠(換算810mm相当)での運用を考えています。

◇AF-S DX 55-300mmとの併用◇
 その特性上仕方ないのかもしれませんが、やはりDX55-300を併用した超望遠システムではピントの迷いが顕著に現れ、迅速なフォーカシングがし辛い傾向にあります。花等の静物なら良いのですが、AF-Sしか使えない事、中央のAFポイントしか使えない事が大きなデメリットとなり、動き物の構図を保ったまま素早くフォーカシングする…と言う撮影には向きません。シャッターボタンをちょんちょんと軽く押し、少しずつAFを動かす事(要するにAF速度を落とすイメージ)で、AFの迷いを低減する事ができます。非常に面倒なのでフルタイムマニュアルフォーカスに対応したレンズを使った方が楽でしょうね。また換算画角で810mm超ともなると、幾らVRが効いていても手振れの解消はなかなか難しいです。超高画素フルサイズ機でトリミングやDXクロップした方がより扱い易いかも知れません。唯一のメリットとしては換算810mmにも拘らず、手持ち撮影が可能なほどに軽いと言う事でしょうか。

◇Tamron A09NIIとの併用(28-75mm F2.8)◇  まずこの組み合わせでの使用では、AFが効きません。完全にMF専用レンズとなってしまうので、期待されていた方は、残念無念な結果です。さて、MFレンズとしてのメリットはあるか…といいますと、F2.8通しズーム(75.6-202mm F2.8)でありながら、0.69倍相当の最大撮影倍率を持つ事です。フルサイズで70-200mmF2.8を使った時とほぼ同等の画角が得られ、尚且つ接写にも強い事がメリットと言えます。MF専用レンズとなってしまうため、取り回しの面では扱い辛いかもしれませんが、シーンによっては使う価値があるかもしれませんね。試写したデータはまた後日追加します。

◇AF-S VR Micro−Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDとの併用◇
 一体この組み合わせでどの程度寄れるのかが気になる方は多いと思いますが、FT1+等倍マクロの記事で紹介した例と殆ど同じです。ここでは取り回しや、試写してみた実例を。

 早速ですが、ガチャガチャのカジカガエル君フィギュアで試し撮りしてみました。屋内手持ち、ISO1800、F5.6、SS1/60で、目にピントを合わせての撮影です。コサイン誤差で若干ピントがずれていたりするかもですが、その辺はご愛嬌と言う事で…。(画像クリックで新規ウィンドウに原寸大表示されます。)被写体の大きさがわからない方のための参考情報として、「カジカガエル」と書かれたネームプレート部分でUSB端子を正面から見たぐらいのサイズです。ちなみにこの撮影例では最大限寄っておらず、最大限寄れば目の周辺だけをクローズアップできます(先に紹介したFT1+等倍マクロの記事を参照下さい)。ネームプレート部分はフォーカスが外れているので緩く見えますが、ピントが合った部分(目の周辺)を見ると個人的には十分な解像力だと思うのですが、いかがでしょうか。このレンズは元々FX、DXフォーマットで使うと口径食が大きい事でも知られていますが、右側にできた玉ボケを見る限り、さほど気にしなくていいように見えます。
  105mmマクロをJ1で使用すると、換算283.5mm相当のレンズになり、いわゆるサンニッパ単焦点(300mm f/2.8)のような運用ができるかと思います。最大撮影倍率は理論上、同一の最終出力サイズで考慮した場合2.7倍相当と、かなり寄って撮影する事が出来ます。またSWM、VR共に有効ですが、一眼レフで使用した時よりはVRの音がうるさく感じます。

これだけではなんなので、近所の公園で少しばかり試写してきました。

f/4.5 SS1/250 ISO200、手持ち撮影
被写体がたいして面白くなかったりだとか言うのは置いといて、実に良く映る上にVRのおかげで手持ち撮影でも手振れが目立たず好印象です。ただ、「ボディ?ついてるの?」と思える程にはレンズがでかく重いので、その辺りは扱いにくいと感じるかも…。一方で、DX55-300の時に感じたAFの面倒さは、フルタイムMFのおかげで多少緩和されます。




◇その他のレンズとの併用◇
 テスト次第追記します。




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