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◆熊本旅行記 (出発〜阿蘇くまもと空港到着編)
作成日:2013.08.27 更新日:2013.08.27 


   

 2013年冬の北九州旅行(リンクは前回の北九州旅行記)より半年が経った2013年8月始め。普段はなかなか連休を取得する事がかなわないお連れ様。前回の旅で九州の魅力に取りつかれていたお連れ様は、このたび珍しく8月23日〜26日までの4連休を取得できたとのこと。「次の旅行も九州がいい!」との強い希望で、僕の「沖縄行きたい」と言う希望を一蹴し、特に詳しいプランも決めぬままに8月23日〜25日の二泊三日の熊本旅行を強引に決定(往復の飛行機と宿を予約)すると言う暴挙に出やがりました。

  強制的に熊本旅行が決定したものの、両者熊本の事などさっぱり知らず…それどころか熊本がどこにあるのかと聞かれても「九州の真ん中あたりだろう?」と言う曖昧さ。お連れ様に「何故熊本なのか」と聞けば「高千穂峡に行きたい。」との答え。しかし調べれば調べるほど熊本からは遠い高千穂。って言うかそもそも高千穂は熊本じゃないし!
  結局直前まで計画は揺れに揺れ、「時間に余裕のあるはずの2日目に高千穂へ行く。」だの、「阿蘇で1日、南阿蘇周遊で1日、熊本市街地で1日の高千穂断念プラン」だの計画が定まらない日々が続いた。

  最終的な予定が決まったのは旅の直前、21日。決まった内容も「初日だけはタクシーを貸し切り、後は天気に合わせて適当に…」と言ういい加減っぷり。まぁそうは言っても「大観峰だけは見たい」とか「馬刺しだけは食べたい」とか言うのはなんとなく決めていたのですが。

 さてさて、予定が定まらないとは言え熊本行きは揺るがない。大阪から熊本までのルートと言いますと、福岡同様、新幹線、飛行機、クルマ(バス含む)などなどよりどりみどりなのは変わらずですが、今回も速い安いな飛行機で伊丹から一路阿蘇くまもと空港を目指す事になりました。
 なお恒例の旅のお供機材紹介ですが、今回はNikon D7100とDX16-85mm、Micro-Nikkor60mm、50mm f/1.4G、Tokina107、スマホカメラ(F-05D)。お連れ様は同Nikon D7000とDistagon T* 2/35とDC Nikkor 105mmの2本。ちなみにこの熊本旅行記、一応写真撮影的な観点からもちょこちょこ書こうかなーと思っております。カメラに興味のないかたのためにも撮影的な観点からのみ見た文は色を変えて書いていく予定ですので、興味のない方は青色をすっ飛ばして貰えれば…と言う寸法です。まぁあくまで予定は未定、ですけども。

  前置きが長くなりました。話しはすっ飛んで23日出発の朝。早朝の電車に乗り6時半に伊丹入り。フライト経験の少ないお連れ様のために1時間程早めの到着だったのですが、さすがに2度目ともなると手慣れたもので若干の暇を持て余す。と言う訳でロビーで飛行機を眺めながらの朝食タイム。例によってサンドイッチを頬張る。
(撮影:F-05D)
とはいえ所詮は1時間待ち。あっという間にフライトの時間が近づいたので、さっさか飛行機に乗り込む。

  伊丹から阿蘇くまもと空港までは1時間ほどで到着の予定。伊丹からの離陸で15分、安定飛行が30分、着陸に15分と、合計おおよそ1時間もあれば熊本に到着してしまう感じだ。とにかく早い。

伊丹を離陸後安定飛行に入ったら例によって早速上空でパシャリ。



やっぱり空はいい。何度目でもいつも印象が変わるので楽しい。
前回の福岡の時とは違って四国側が良く見える座席(左側)。


安定飛行に入った直後は眼下に淡路島(兵庫県)がどーんと見えます。翼の上の席だったので、明石海峡大橋が途切れちゃってますが…。


あ、そうそう翼の上と言えば…




 今回は初めて非常口席でした。何か起こった時にお手伝いしなければならない非常口席。別に何か起こって欲しい訳ではないけれど、ちょっと心躍るのは僕だけでしょうか。まぁ特に何事も起こらないし起こって欲しくもないので暫し空の景色の撮影に没頭。


 


心行くまで空と雲の撮影に没頭していると…



いつの間にか眼下には大分県の佐伯湾が。
上空から見ると地図そのまんまの形なので、ほんと測量技術とかすげーなぁとかなんとかしみじみ。
(上の写真は北側から見た景色なので、地図とは180°反転した形)


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そしてすぐに祖母山(たぶん)が見えてくる。この頃恐らく反対側の窓からは九重連山が見えているはず。地図で知った地形が見えてくるといよいよ目的地に近付いた感があって凄くテンションが上がってくる。
  もうここまで来てしまうと熊本は目と鼻の先。飛行機はいよいよ着陸態勢に入る。ここからは電子機器使用不可なので、写真撮影も暫くお休みである。

 空港に到着してすぐ手荷物を受け取り、準備を済ませて空港を出ようとした所で声をかけられた。声の主は初日(23日)にお世話になる事になっていた熊本 個人タクシーの大野さん。よくまぁ一発でわかったなーとちょっと驚いた。こっちも、そうかなーとは思ったけれど。


 −初日の予定をタクシーの貸し切りにしたのには訳があった。
と言うのも…今回の旅では立ち寄りたいポイントが多く。初日の予定は阿蘇中岳火口と、大観峰および菊池渓谷の全てに回りたいと言う欲張りな予定だったからだ。この欲張りルートを地図上で見てみると…

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 空港スタートで阿蘇中岳〜大観峰〜菊池渓谷と回って熊本市街に戻るだけで127kmもある。運転時間だけで見てもGoogle先生によれば3時間もかかってしまう計算。撮影もして運転もして、と考えると病人の僕がずーっと運転と言うのは正直つらいなんてもんじゃない。
  阿蘇山観光のみに絞れば、阿蘇山上までバス等で行くプランがあるが、バスで行った後は歩いて移動する他ない。阿蘇山頂まで車で連れて行って貰ってからのレンタサイクル…と言うアクティビティもあるが、こちらは雨天中止。天候に左右されるのは困る。そして菊池渓谷観光に絞ると、公共交通機関で菊池へ行って帰ってするだけで丸一日がかり。さらに大観峰ともなると公共交通手段で行く術はない。
  …となるとタクシー貸し切りであちこち回ってもらうのは実にリーズナブルでかつ合理的なのではないか、と言う目論見である。(なお「タクシー貸し切りなんて贅沢な!」と思われるかも知れないが、その辺りについても追々話して行こうと思う。)
 「熊本 タクシー 観光」辺りのワードで色々検索してみていると、大野さんのサイト(外部リンク、別窓)が割と簡単にヒットする。説明を色々見ていると実に真面目そうな人柄に見える。そもそも個人タクシーって聞くと「会社所属じゃないからなんだか信用ならない」感があるかもしれないが、実は個人タクシーで営業するのは物凄く大変。開業の条件は色々あるが、会社に所属して一定期間以上無事故無違反が大前提だと思ってまず間違いない。阿蘇〜菊池までをタクシーで回って貰う事に決定した後は迷う事無く「個人 大野タクシー」を利用する事に決めた。この決定が今回の旅の内容を大きく左右する事になるとは、この時はまだ思いもしないのだが。

さて、話が大きく遡ってしまったので本筋に戻す。

 本来であれば空港到着後準備ができた所でこちらから大野さんに電話して合流、と言う流れの予定であったが、初対面にもかかわらず大野さんに電話をかける事もなく無事合流できてしまった僕達。ちょっとした縁を感じつつもささっとタクシーへ乗り込んだ。
  大野さんには事前に回って欲しいルート(阿蘇中岳〜草千里〜米塚〜大観峰〜菊池渓谷と回ってもらい、南阿蘇は別日に歩く)を伝えていたので進行はスムーズだ。回る順番は大野さんに任せる事にしていたが、まずは菊池渓谷を目指す事となった。

最初の目的地である菊池渓谷だが…
と続けたい所ではあるが、さすがに長過ぎるので一旦ここまでにしようと思う。
次回 俵山峠〜阿蘇中岳火口編に続くのである。




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