太字の万年筆が好きでずっと探し求めていたんだけれど、漢字も使う日本では複雑な文字を書きやすい細字の方が好まれるし、実際細字や中字の万年筆って割と各メーカーのラインナップ的に選択肢が多い。
特に安いラインナップだとペン先はM字まで…と言う事が多いんだが、個人的な感覚では普段使いにしたい安ペンほど太字がいい。インクの色ムラを楽しんだり、落書きしたりと言った本来の文字を書く用途から少し外れた使い方をすればするほど。

真ん中、92-819Fと書いてあるものがREGALと言う中国メーカーの安い万年筆なんだけど、文字の太さ的にこの感じが凄く好きで。
買ってから確か十数年ぐらいは使っていたんだが、残念な事にこの万年筆はやたらスキップが出やすくて、それだけがただただ悲しかった。

なので代わりをずっと探していたのよね。

ちなみにPluminixのBは、PILOTの海外限定版カリグラフィーペン先のもの。線の幅は恐らく1.1mmかな。よくある1.1mm stubとかと同じ感じだとは思う。

脱線したので本筋に戻すとして…

文字サンプルにも書いてあるからもうアレなんだけど、今回初めてKaweco の万年筆を購入した。フロステッドスポーツのナチュラルココナッツ<B>。
上がKakunoで、下が件のREGAL。(型番は92-819Fだと思うけど情報不足でよくわからない)。

線の太さは期待した通り92-819Fと近いかなー。大体0.9mmぐらい?
ペン先のタッチはKaweco の方がシャリシャリと紙に引っかかる感じが微かにあって、いかにも鉄ペンだなと言う感じ。
92-819Fは柔らかいタッチでヌルヌル系。実際はわからないけれど金ペンと言う噂もある。(ほんまか?メッキの間違い?)

ただKaweco の方は一切スキップとか出なくて、フローも潤沢なので意外と書き心地は悪くない。

サイズ感的にはキャップポストしてやっとこKakunoのキャップ無しぐらいのサイズなので、手の大きい僕的にはちょっと小さいかなと言う気はする。

書きにくいとまでは思わないけどね。

ただなんと言うか、Kakuno以上に軸の作りがチープな感じがするので、質感的にはちょっと割高に感じてしまうかな。
特にデフォルトのM字が好きじゃないような人はペン先ユニットを別に購入しなくちゃならないので、本体+コンバーター+ペン先ユニットでもう5000円越え。

まあ安っぽいって事は大事に大事に使うより、普段使い用としてガンガン使っていけるとも言えそうなので、そう言う意味では結果良かったのかも知れない。

所有欲満たすような太字ペン欲しい感煽られた気もせんでもないけど。