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◆北九州旅行記 (西戸崎〜志賀島〜潮見公園編)
更新日:2013.02.19 


海ノ中道海浜公園を出たのが16日午後13時半。(詳しくは海ノ中道駅〜海ノ中道海浜公園編参照)
海浜公園西口を出て、いざ志賀島、潮見公園を目指す。

ここでルートのおさらい。

大きな地図で見る
GoogleMap先生によると西戸崎から潮見公園まで6.5km。徒歩で1時間26分。

ふむ。

写真を撮りながらゆっくり歩くにしても、16時ごろには着きそうな気配。
丁度この日の日程が予定通り進みそうな時間である。
この日の予定と言えば、志賀島まで渡った後は展望台へ上り、早めに博多に戻って水炊き長野(この時点で未予約、全行程終了後予約予定)へ行き、日付変わる頃に中州へ繰り出してラーメンでも…と言うプランだ。
折角遠路はるばるやってきた訳だし、色々詰め込もうと言う欲張りな計画である。

まぁまだ日が高いので一旦晩飯の事は忘れて歩く。
上の地図を見て頂ければわかるのだが、公園西口からR59に沿って歩けば西戸崎に寄る必要は一切ない。

一路、西戸崎へ向かう。(←単に西戸崎へ寄る必要がない事を忘れていただけ)
道中人の気配は殆どなく、たまに鳥やにゃんこに出会う程度。
野良にゃんこ、飼いにゃんこ色々出会うも、どうも距離感がある。

唯一撮らせてくれたのがこの飼いにゃんこ。
僕はさくっと一枚撮った所で満足したのだが、お連れ様が大苦戦。

シャッター切った瞬間にぷいっと横を向かれたり、回り込んだら元の方向を向かれたり…w
なかなか猫を撮ると言うのは難しい物でして。
特に慣れていない猫は尚更で。

そんなこんなで猫に5分超費やしたが、本来の目的を思い出し、歩く。
ひたすらに歩く。

こう言う時歩いて思うのは、目的地に行った事がなく距離感が掴めない時の徒歩は案外先行き不安だと言う事。
後の予定が間に合うのかとか何とかそう言った思いを尻目に、バスが横を過ぎ去っていく。


ってか、志賀島行のバスあったんかい!!

帰宅してからGoogleMapのルート検索で見ると、公園西口からも、西戸崎からもバスがある事が発覚したが、そんな事はまぁいい。いいのだ。いい事にして。
尚、この事をお連れ様は知らない。

気を取り直して歩いていると、くたびれたバス停が見えてきた。

ぼろ具合が凄い。
きっと西鉄バスじゃなく、近隣住民が建てたに違いない。
と感じるほどまでに手作り感漂うバス停である。

ここから更に西へ西へと進むと、木々の隙間から波の音が聞こえてくる。
やがてキラキラ光る海も見え始めた。

公園西口を出ておよそ1時間は歩いただろうか。
やっと、の海である。

太陽の見える南側を向いて撮影してもこの色。(※普通、特別な事をしない限り空の色は太陽を背にして撮る北側の空が一番青く見える)
こちら側に見える海は博多湾、つまり内海。の割には漂着物とかも少な目で比較的綺麗。
元来た博多方面に目をやると…

画像左端に福岡ドームが見えるのがお分かり頂けるだろうか。

さて少々勿体をつけたのだが、ここから西を見ると、実は既に志賀島が見えているのである。

島に繋がる橋のように見える所が陸繋砂洲。
いよいよ志賀島上陸間近!!

なのだが、はやる気持ちを抑えて暫しここらで風景撮影。

じっくり待っても理想的な雲の形と言うのはなかなかやって来ないものでして。
またここで性懲りもなく脱線話であるが、風景写真家は旅費・宿泊費に大枚を叩き、時間を費やし移動した先でも天候状態が理想的でないと1枚たりともシャッターを切らない人も世の中にはいるとか何とかだそう。
そんなこんなで、風景撮影の恐ろしさの片鱗を垣間見た気がする。

もちろん自分は風景写真家でもなんでもないから、ばっしばし撮影を楽しむ事にしたのだが。

ソフトフォーカス系のフィルターは広角では効果が弱く、今一つ…と言われているが、流石にKenkoソフトフォーカス系フィルターの中で一番効果の強いフォギーBだとそれなりに霧がかったように見えてなかなか楽しい。

楽しい…のだが、この時点で15時を回っている事に気が付く。
撮影を楽しみながら進むためにも、少し早足に切り替えて再び移動。
先ほど眼前に見えていた陸繋砂洲へはものの数分で到着した。





そうです、僕はこの景色が見たかったんです。(←ただこれが見たいがために大阪から福岡まで移動する馬鹿)


と言う訳で上の一枚は、お連れ様から拝借したD7000とTokina107 Fisheyeズームで撮影。
ただまぁ180°撮影できるこのレンズをもってしても、両サイドが海…!!と言うのはわかりづらい。パノラマ写真でも撮っておけば良かったんでしょうけど、三脚や一脚の類は持っていなかったので。
(XZ-1のパノラマ機能もあるにはあるんですが、すっかり忘れてました テヘペロ

まぁ気を取り直して進みましょって事で、砂洲に降りてみたり写真撮ってみながら進む進む。

ちなみに2月の真ん中にも拘らず、サーファーが結構いました。
幾ら暖かい博多だからっても海の中は寒いだろうに。いくらドライスーツでも顔は寒かろうに…。と思いつつ。



で、てってこ歩いていると、なんか橋の名前が。
 
その名も志賀島橋!!(ババーン
ド直球過ぎて惚れ惚れするネーミング。

そしてこの辺りからひっそりと、しかし強烈に金印押しが始まる。
なんでこんな所で金印が?と思って調べてみたら、『1784年、甚兵衛と言う農民が畑を耕していたら偶然金印を発見した』と言う歴史があるそうで。

へぇー。




・・・とりあえずまぁ、前を見るとここから先の目的地、潮見公園の展望台が見えてるじゃないですか。

山の上にぽつんとあるアレです。
(ちなみに目敏い方は気付いたやも知れませぬが、Part2.海ノ中道〜海ノ中道海浜公園編でも実はこっそり写っていたりします。お暇な方は是非探してみて下さい。)

「げげっ、結構遠そう…」と思うも、同行者様と「無理そうなら途中で帰ろう」と決めていざ再出発。
さっきのGoogleMapをぐぐっと拡大して頂ければわかるのですが、この潮見公園までの目印になるようなものはほとんどなく、地図上に記載された目印は「志賀海神社」と「火焔塚」のみ。
一抹の不安を抱きつつ、そっとスマホのマップを開きGPSをオン。

”現在、一時的にGPSを利用できません”

オイィィィィィ!?
ま、まぁ…なんとかなるでしょ。って事でとりあえず島へ上陸。
最初の交差点を過ぎた辺りで早速青看板。

うんうん、潮見公園ショボイかと思ったけど、看板出てるなら楽勝だな!!

と思ったのもつかの間。
ほんの少し進むと「工事中、通行止め」の看板が。
ほんまかいな…と先へ進むと、工事はしているものの、道路工事じゃなくて護岸工事っぽい。
そして上からクルマやらバイクがガンガンに降りてくる。
「これは行けそう!」とてくてく上る。

てくてく上る。
てくてくと…。

うん、山を歩き慣れてない人は歩いて登るのは辞めましょう。
って言うか僕ら以外に歩いていたのは犬の散歩で歩いていた地元のおっちゃんただ一人でした。
結構傾斜がきっついです。

さて、GoogleMap先生を見ると、志賀海神社を過ぎ、ある程度進むとY字路になっているのが見え、そこを右に曲がると火焔塚…と書かれている。しかしこのY字路、一つ大きな罠がありまして。
写真は撮り忘れたんだけど、このY字路の上には青看板が出ていて、確かに「潮見公園 ←」と記載されている。歩く人がコレに従うと結構回り道させられるので注意。この看板完全に車用ですから。

罠を見抜き、GoogleMap先生を信用して進むと、見えてきました火焔塚。

ちまっとした祠があるだけなので、見落とす人は見落とすかもしれませんが、もう少し進むと右手に展望台がカスっと見えてきます。
はぁぁ〜、まだ結構遠そう…

心折れそうになりつつも、今回の旅は同行者様がいるので心強い。
色々喋っている内に潮見公園の駐車場が見えた。




・・・のはいいのだけれど、この駐車場、恐ろしいです。


「車内にバック等を置くと、車のガラスを割られます」


・・・・!!?!???


繰り返す。

(前略)割られます



何故言い切った!!?
流石福岡、恐ろしい国じゃぁ…

まぁ冗談は程々にするにしても、「車上狙い多発」の文字が隠されているあたり、やっぱり多いんですかね。
さて火焔塚側から上がってきて、駐車場を過ぎ右を見るともう展望台が目の前に見えます。

下から豆粒のようにしか見えなかった展望台がこんなに近くに見えると感慨深いもの。
先に来ている人はチラホラ見えるものの、案外少ない。

やっぱり冬で寒いからなのか、こんな所に来る人は少ないんですかね。
撮影目的なので、人が少ないのはありがたい事です。



と言う訳でのんびり風景撮影。

志賀島から北は玄界灘に浮かぶ祖島を拝む。


西側は傾き始めた日に照らされ輝いておりました。
夕日を待ってから撮るとさぞかし綺麗なんでしょうね。徒歩で上がってきたのでのんびり待ってられませんでしたが。


そしてこれが見たかった景色その2。
展望台から海ノ中道、博多方面を見るとこんな感じ。


博多湾側と玄界灘側の海岸線が作るS字の陸繋砂洲が綺麗なんですが、できればもっと高い所から見たいですなぁ。

この日の最終目標、【潮見公園から陸繋砂洲を眺める】と言うミッションを終えたのが16時過ぎ。予定通りとはいえずいぶん時間を費やしたもので。
既に歩き疲れた一行は、晩飯に予定していた「水炊き 長野」へ行く事を諦めました(笑)
何より電話予約が必要そうな事、疲れて相当汗ばんでいたので、座敷で仲居がつきっきりの料理屋に入るのは勇気がいる事などなど、行きたかったけど断念。
まぁ水炊きなら他に有名っぽい「水炊き いろは」が大阪梅田にあるので、もうそれでいいでしょ、的な。
で、晩飯は博多に戻ってホテルで着替えてからラーメンでも。と言う方向に決定。

…したはずだったのに、まさかあんな展開になろうとはこの時は思いもしなかったのでした。
次回、門司港編!!…の前に、志賀島漁港〜博多編へつづく。




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