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◆北九州旅行記 (志賀島漁港〜博多編)
更新日:2013.02.19 


志賀島の潮見公園。
時間は16日午後16時を過ぎた所。

 この時間から慌てて山を降り、船に乗って博多入り、ホテルにチェックインしてシャワー浴びて着替えて…と一通り終わらせるともう恐らく20時ごろ。そうなるともう晩飯の選択肢としては、予約以外の店はラーメン屋か中州屋台、あるいは飛び込みでどこか適当な店に入る位しか選択肢はない。

「もう晩御飯なんてラーメンでいいじゃーんw」

誰が言ったかは覚えていない。
が、僕はそれで納得していた。

日が傾き風が冷たくなっていた。



来た道を戻り、急な勾配を降りていく。

志賀海神社まで戻り、民家の脇を過ぎていく。
通りかかる地元住民は殆どいないが、通りかかった老婆に「こんにちは」と挨拶をすると、少し恥ずかしそうに「こんにちは」と返してくれる。

地元の店は殆ど締まっており、シャッターには海産物の店と思しきフレーズが並んでいる。
T字路にさしかかると、中西食堂と言う古びた食堂があった。
明かりは灯っているものの中に人の気配はない。
ちゃんぽん、サザエ丼ののぼりが風に揺れていた。
「サザエ丼か…食べてみたいなぁ…」
と心の中で思ったが、同行者は全く興味がない様子。
どこか惹かれる思いを断ち切り先へ進んだ。

ここまで来ると港はもう少し。
金印のハデな模様がでかでかと描かれた待合室に入る。

博多までは船で650円で渡れるようだ。この時刻の本数は1時間に1本。
あと30分ほど待てば船はやってくる。

あと30分。



「やっぱりさっきの食堂行っていい?」
同行者が言った。
正直、水炊きを食いそびれ、ラーメンに大して期待をしていなかった僕は心の中でガッツポーズをした。
急いで来た道を戻ると2分足らずで店についた。
ひとけの無い店の引き戸をガラガラと開ける。

奥から店のおばちゃんが出てきた。
良かった、ちゃんと人はいるらしい。
オフシーズンだからか、油断していたのだろうか。

そんな事はこの際いい。
サザエ丼である。
すかさずサザエ丼を頼んだ。

待つこと数分。いや、何分待ったかなんて覚えていないが。
同行者と暫し談笑。

再び奥からおばちゃんが出てきた。
「お待たせしました〜」
そう言って僕の目の前に丼と味噌汁、漬物が乗ったお盆を置いた。
少しの差で同行者にもお盆が運ばれてきた。

腹が減っていた僕は早速味噌汁をすする。
わかめのいい香りがする。

丼の蓋を開けた。

サザエとわかめ、卵の良い香りが立ち上る。
我慢しきれず僕は早速スプーン一杯のそれを口に運んだ。

!!!!


旨い!!

ここでハッと気づく。
そうだ写真を撮るのを忘れていた。

我慢しきれずエビを一尾食べてしまった、と言うのもあるが、見た目はそこまで良いわけじゃない。
しかしこれがなかなか美味である。

…とここまで調子を変えて書いてみたがいかがだろうか(笑)

サザエ丼は飛びぬけていてこれこそ至高!とまでは言わないが、間違いなく癖になる、また食べたくなる味であった。そして店のおばちゃん達が元気で実に気持ちが良い。

そしてここでまた一つ気付く。
店内にずらっと並んだサインの数々。
誰でも知っているような有名人の名前が連なっていた。

その中でもひときわ目を引いたのがサインとともにでかでかとある手形。
曙太郎のサインであった。

メニューにある曙丼とはこの事だったか。
曙丼は、サザエ丼の倍量のサザエを使っているようで、お値段1000円。
サザエ丼は お値段たったの600円である。
個人的にこの金額ならば曙丼をお勧めする。後悔しないように。
近くに立ち寄った方は是非食べてみると良いのではなかろうか。
注文するまで店の正体を知らなかったが故に曙丼ではなく、そしてビールセットでもなく、単品のサザエ丼を頼んだ事を少々後悔しながらも店を後にした。(もっといっぱい食べたかった…。)


さて、そうこうしている間に程よい時間。
もうすぐ船の時間だ。

志賀島漁港に戻ると既に船は着いていた。

夕焼けがきらりと綺麗だ。

船に乗り込もうと桟橋を進む。
ふと船体に目をやると…



ま た 金 印 か


地味だが、しかし強烈な金印プッシュを尻目に乗船。
地元民と思しき人々はさっさと暖かい船室に入って行った。

しかし僕は二階の屋外デッキにあがる事にした。
だって綺麗な夕日を放っておく手はないじゃないか。
早速デッキからパシャリ。


船が動き出すと少しずつ風景が変わっていく。

島の陰になっていた太陽はまだ沈んでいなかったようだ。
角度が変わって急に空が色味を帯びてくる。


ただひたすらに夢中でシャッターを切る。
雲の形が理想的じゃないのは惜しいが、こんな景色、地元では拝めない。

本当にこれを「汚い」海と称する某地元民を、大阪の「真に汚い海」に沈めてやりたくなる。


 

暫し撮影にふけっている間に、あっという間に日は落ちて行った。
博多港についた僕たちは、バスに乗り込みJR博多駅まで戻ってきた。
もちろん朝方コインロッカーに預けた荷物を回収する事、ホテルへチェックインするのが目的である。

しかしここで同行者様から思いもよらぬ一言が。

「ラーメン食べる?」


ファッ!?

おめぇ…さっきサザエ丼食ったやないか…と内心思いつつも、ラーメン一杯なら。と思い行くことに。
選んだ店は、JR博多駅のめん街道にある「元祖博多だるま」。
長崎在住M嬢が良く行くと言う一蘭はなにも博多じゃなくても、大阪にすら店舗がある。
大分在住のRちゃんおすすめの大砲ラーメンはちょっと疲れてて移動が面倒だったのでこれもパス。

とりあえず店のお兄さんに麺の硬さを聞かれるも、ビギナーなのでよーわからん。
お兄やんにお任せしてふつーのラーメンの食券を購入…していたら…
お連れ様がなにやら色々食券を買い込んでいる。
ラーメン、焼き豚足、酢もつ、餃子。

ど ん だ け 食 う ん だ

とりあえず席について待つこと数分。 早速色々運ばれてきた。
ラーメンの味はと言うと、まぁ予想していた通り…と言うと失礼だけれども、より豚骨臭の強い、苦手な人は苦手系の臭いがまずインパクト大。
一度啜って臭いに慣れてくると、だんだん旨みが広がって来て、これが結構たまらないんだが、ダメな人はそこまで到達できなさそう。
個人的には全然ありな感じ。
ただそれよりも…

焼き豚足と酢もつの方が旨かったw
特に酢もつ。

コレは大阪ではお目にかからない料理なので凄く斬新。
大阪でもつと言えばホルモン焼きかどて煮かの2択と言っていい程なのでかなり感動。
レシピ教えて欲しい位には気に入った。

逆に餃子はいまひとつかな。ほかにいくらでもうまい店あるから。
ちなみにここの写真は、場所的にカメラ出してる余裕なかったのでなし!

と言った辺りでこの日の全行程は終了。
ホテルにチェックインして、風呂!
この後、中州に繰り出してラーメン食いつつ飲むか?とか思ったけれど、腹がはちきれそうでヤバかったのでスルーした。
ホテルに備え付けのテレビで、以前見たかった映画が無料で見られたので映画を見つつゆったり。
タイトルは「悪夢のエレベーター」。
内野聖陽はキャラ的に結構好きなので、なかなか楽しめた。


と脱線しかかったので、これにて。
翌17日は朝から門司港へ向けての出発なので、早めに眠る事にした。


次回、煉瓦と金髪!!もとい、門司港編へつづく。



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