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◆熊本旅行記 (菊池渓谷〜夕食編)
作成日:2013.08.29 更新日:2013.08.29 


   

 前回鍋ヶ滝まで回った辺りで時刻は午後2時過ぎ。
旅行記の4ページも使い、まだ初日が終わってない位にみっちみちに詰め込んだ23日のスケジュール。
まだ終わらない。まだ終われない。

 これから向かう菊池渓谷だが、実は当初の予定では菊池渓谷で1日時間を割くつもりだった。到着の23日に阿蘇くまもと空港から空港リムジンバス(外部リンク)で1時間、熊本市街地(交通センター)へ行き、そこから菊池温泉行きのバス(時刻改定されるそうなので産交バスサイトへのリンク)で更に1時間、菊池プラザから菊池あいのりタクシー(要予約)で菊池渓谷まで…と言うプランを想定していた。片道の移動に2時間以上もかかるので、他の所には回らずに菊池渓谷だけで1日を終える…と言うはずだった。
  菊池渓谷と言えば写真趣味にしている人にとっては有名な地で、そりゃもう光芒が綺麗に出た写真なんかを撮りやすい事で有名だ。
  しかし今回、1日を菊池渓谷に割り当てる訳にはいかない理由がいっぱいあった。まず光芒写真…と言う時点で太陽の光が重要なので、地形的には早朝か夕方が理想的。昼間のトップライトでもちょいちょい出るが、タイミングと運次第。まぁこの辺は割とどうでもいいのだ。写真ってそんなもんだから。しかし、致命的な事がもう一つあった。昨年2012年7月の九州北部豪雨の影響で、竜ヶ淵より先に入れないと言うのだ菊池渓谷管理人のブログ発の情報だが、現時点(2013/08/29)で未だ入れるようになったと言う情報は発信されていない。竜ヶ淵までとなると全体のコースの半分程度もない。入れるかどうかわからない所に一日をかける事はとてもできなかった。

さてそんな菊池渓谷だが、鍋ヶ滝からとなるとそれなりに遠い。

大きな地図で見る
距離にして33kmちょっと。Google先生は車での所要時間55分と出してくる。
いざ走っていると、鍋ヶ滝から菊池渓谷までの間はずーっと、ただひたすらに川沿いの山道が続く。30分ぐらいの間ずーっと景色が変わらない。しかし工事の大型車両とかは定期的に入ってくるので、運転する身としては割と嫌な道だ。

 そうこうしている内に事前に調べていた菊池渓谷の駐車場がいくつか見えてくる。菊池渓谷に入る際に止められる駐車場はいくつかあるのだが、駐車場から少し歩かないといけなかったり、またピークの時には駐車場が埋まってしまう程に客が来るらしい。僕らはタクシーだったのでさっくり入り口前で降ろして貰った。大野さんは1時間ほど休憩すると仰るので、僕ら二人で入谷。

入り口で、清掃協力金の100円を支払う。
入ってすぐの売店でヤマメなんかが売られているが、今回はスルー。
事前情報通り、竜ヶ淵より先に入れないのは変わらずだが、今回さらに倒木により入れるルートが限られていた。入り口から竜ヶ淵までの直線ルートの往復のみだ。



ちょっと川を覗いてみると…

天気が悪いにも関わらず、水の青さがわかる。これ晴天だったらどんなけ綺麗やねん…って感じ。
遊歩道を降りて渓谷に降りると、一気にスーッと気温が下がる。天然のクーラーと言われるのが良くわかる。



ただまぁとにかくこの日は天気が悪くて視界も悪い。
行ける場所が限られている上に濃い霧が出たとあっては、ただ見て回るだけなら30分もあれば足りてしまうスケールだ。まぁそうは言っても自然を楽しんだり水の冷たさを感じたりしていればそれなりに時間は過ぎるのだろうけれど。

折角遠い所を来たのだし、と言う事でぼちぼち写真撮影。



悪条件でも雰囲気は出ン事はないのでまぁ…(←負け惜しみ
とにかくここまで振り返って思うのは、「阿蘇熊本は晴天に限る」と言う事。曇天でも晴れ間が見えてくれたらまだいいのだが、ここまで雨にやられると散々だ。
特に掘り下げる事もない程度に見られる場所が限られていた菊池渓谷。正直言って、今行くのはまったくもってお勧めしない。もうちょっと回れる範囲が回復してから行く事をお勧めする。

一通り菊池渓谷を見終えた辺りで、初日の長い長い観光は終わりの時が近づいていた。
あとは熊本市街地にあるホテルまで帰るのみだ。

帰りのタクシーの中、大野さんに美味しい馬刺しの店はないか、と尋ねた。
すると「ある程度のお店ならどこ行っても馬はそんな変わらんですよ。」と。
あとは店からの景観だったり、桜納豆だったり、その店にしかない何かがあるかどうかで選ぶのが良いそうな。
事前に調べていると”菅乃屋”の名前が良く上がったので、「菅乃屋はどうですか」と尋ねると、「あそこは卸のお店ですからね。菅乃屋に行くなら菅乃屋ホルモンで馬ホルモン食べてはどうですか。」と。

んんん??

馬 の ホ ル モ ン ?



 馬レバーは事前に美味しいと聞いていたが、馬ホルモンとは。ご当地じゃなければそうそう食べられないので、もうここに決定。早速タクシーの中からお連れ様が電話をかけて予約を取るが、16時に電話をした時点でカウンター席しか空きがないという。カウンターでもなんでもいいのでとりあえず予約を済ませた。

 あとはホテルまでの道中、大野さんによるご当地のお話を色々聞かせて貰いながら車は進む。気分的にはもっとあっちこっち大野さんに案内してもらいたかった。ちょっと名残惜しいが仕方ない。

  ちなみに余談だが、今回お世話になった大野タクシーについて少し。距離にすると180km位は走って貰った上に、午前9時半頃から夕方17時半頃まで拘束して2万5千円弱(実際に拘束する時間やプランで前後するし、その時々の料金体制やガス代などで変わるかもしれないが)だ。
  もし仮に公共交通機関で移動していたら…と考えた場合…例えば阿蘇くまもと空港から菊池渓谷までの往復移動。阿蘇くまもと空港→熊本駅までの空港リムジンバスが670円×2(往復)=1340円、熊本駅から菊池プラザまでが740円×2(往復)=1480円、菊池プラザから菊池渓谷までの菊池あいのりタクシーが一人900円×2(往復)=1800円で、合計4620円。二人分で9240円だ。
  更に所要時間も往復で5時間ほどはかかるだろうと言う事を考えれば他にあれだけ回って2万ちょっとで済んでいると言うのがいかにリーズナブルかおわかり頂けるだろうか。人数が増えて4人になった場合のコストパフォーマンスは圧倒的。遠方から観光で行く場合、このコストパフォーマンスに勝てるのはレンタカー位しかないと思う。そのレンタカーも、すぐに雲の中に入ってしまう阿蘇、路面電車の走る熊本市街地、と言う土地柄を考えたら運転の負担を放棄できるタクシーには大きなメリットがあると言えると思う。
  ちなみに大野さん、僕の丁度2倍の66歳だそうで、さすがに炎天下や長時間の拘束や連日の観光案内はお疲れになるようです。直前にいきなり連絡するよりも少し余裕を持ってのプラン相談をお勧めしておきます。


そんなこんなでホテルに到着後、ここで大野さんとはお別れ。本当に一日ありがとうございました。
大野さんと別れ、ホテルにチェックイン。汗だくだったのでさっくりシャワーを浴びる。
それから菅乃屋ホルモンへと移動。ホテルからは路面電車で移動する。まぁこの辺は記録とってないのでさっくりさっくり。

で、店には予約よりちょっと早く着いてしまったが、問題なさそうだったので入店。
一日中歩き回ってクッタクタだったので、まずは「火の国ビール阿蘇」を。
写真撮り忘れたけど、赤褐色のアルトビールかな。 コクがあって旨いんだけど、飲みやすい。
とりあえずあれこれ語るより飯だ!って事で次々注文。


馬刺し5種盛り(上バラ、赤身、コウネ、フタエゴ、ハツ…だったかな…)


で、馬レバー。ごま油と塩で頂く。


お連れ様が待ちきれずに混ぜてしまったが、こちらは桜ユッケ。



シビレ(焼)



ホルモン


センボンスジ


モツ煮


シビレのニンニク炒め

せっせと写真とってたらお店のおねーさんに「お写真撮りましょうか?」と聞かれてしもうた。
いやー恥ずかし。

とりあえず刺し→焼き→料理と一通りいただく。 個人的にはシビレが一番好み。次いで赤身。
ほんとウマい。ウマかった。←

 一通り馬料理を堪能し、飲み食いした所で店を出る。 「熊本城でも眺めに行くか?」とか「暫く時間を置いてラーメン行くか?」とかまぁなんか色々欲張ろうと思ったのだけれども、さすがに長時間うろうろしたダメージが効いてきたのか限界が。さっくりホテルに帰って、二人とも割とすぐに撃沈。10時ぐらいには寝ていた気がする…。

と言った辺りで初日23日の長い長い濃密な時間が終わって行ったのでした。
本当はこの日に熊本ラーメン食べたかったし、熊本城見たかったし、御輿来海岸も見たかったのだけれども、どんだけ欲張っても限度はある、と言う事で…次回高千穂編へと続くのでした。



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