先日無目的に電子の海を彷徨っていたときのこと、訪れた先のサイトで見た物の値段が気になってAmazonを開いたら何故かKaigelu 316がサジェストされていました。
カラーバリエーション的には316Aの方が好みなのでそこまで興味はなかったんですけれど、なんとなく気になってしまってそのままページを開いてみると…
なんとお値段たったの1500円。
Kakunoにコンバーターを足しても大体それぐらいは行ってしまうので、こんなん買わん手はないやろと。
Kaigeluと言えば14年ぐらい(かな?)前に、美工221と言うふでDEまんねんモドキの安い万年筆を買った事があったんですが、こちらは首軸の塗装が経年劣化でボロボロになり、見るも無残な姿になってしまっていました。そのショックから、316Aに好みのカラーがあるにもかかわらず、そして3000円前後と比較的安価にもかかわらず、今一歩踏み込めずにいたんですが、流石に1000円台だと…(笑)
と言う訳で…

僕にしては珍しく青系のマーブル軸。
丁度持病と経年で瀕死だった(*)TWSBI DIAMOND530の代わりを求めていたタイミングでもあるんですが、元々DIAMOND 530も3000円前後で買った万年筆なので、昨今のTWSBIの強気価格では代わりとしてはちょっと…と。
(*530は持病である首軸のクラックと、ピストン部分のゴムがスクリュー軸から分離して戻らない病(仮称)が発症してしまっていました。)

天冠にはKaigeluのマーク。

ニブの方はと言うと、事前に噂で聞いていた通り”新品なのに細かい傷だらけ”でした。バイカラー仕様ですが、塗装はみ出しまくってますね…(笑)
ただ肝心の書き心地に関しては、少なくとも僕の買った個体はDIAMOND 530よりかなり滑らかで、インクフローにも不満の無い感じでした。
まあ中華万年筆は当たり外れが酷いので、同製品でも必ず書きやすいと保証出来ないのがなんともかんともですが。
線の太さは0.38mmらしいですが、Kakuno <M>より気持ち太いかなー…?と言う感じ。黒インクを入れると少し重たい印象にはなりますが、普段使いにゴリゴリノートを書く用途では特段不満らしい不満も出てきません。
あえて一つ欠点を挙げるとすれば、インクを入れてしばらく経つと接着剤にほんのりフルーティさを混ぜたような、得も言われぬ臭いを放つこと。
とは言え筆記する時の通常の距離感であれば、少なくともうちの環境では筆記中に臭いが気になる事はありませんでした。キャップを開ける時だけ要注意、ですね。
これでまた10数年戦えるとありがたいのですが。
とりあえず今回316を買った事でKaigeluに対する不安も少し払拭されたので、この勢いで316Aもポチってみました。
こちらは中国から約2週間かけてやって来るようなので、届き次第また感想ぐらいは書くかもしれません。
それからおまけ的に。

Kakuno軸にPluminixの<B>を移植してみました。
Pluminixの<B>は、ペン先の太さの表記こそ<B>となっているものの、その実態はSTUB1.1…なのかな。
まあカリグラフィーペン的なニブの細いバージョンです。
結構好みの文字が書けるので、これはこれで重宝していたんですが、如何せんPluminixの軸が短すぎて書きづらい。
PluminixとKakunoは互換性がある事は購入前から知っていたので、思い切ってあんまり使っていないKakunoに移植してみましたが、結論やって良かった…。
と言うかなんでもっと早くやらなかったのか、と言う感じ。
これでまた色んな文字や絵をかくのが楽しくなりそうです。
コメントを残す