植物の事はほんと疎いんですが、生物屋の端くれなら少しでも多く知っておくと色々有利ですよね。例えば蛾の食草だったりだとか、甲虫の発生木だったりとか。で、それらを知っておけば捕食者たる鳥やヤモリや蛙、更にそれを狙う蛇等…と、結局自然はどこかで繋がっているので、植物の事も機会があればちゃんと学んでおくととても良いです。勿論植物に留まらず、地学や気象にも精通しているとなおよしと言う感じで。
そんなわけでちょくちょく植物も観察して行きたい所ですね。名称を覚えるのが苦手な僕的には植物まで色々覚えるのはかなり大変なのですが、折角なので少しずつでも(笑)

さて話が大きく逸れましたが、上の写真は、恐らくヨウシュヤマゴボウ。別名アメリカヤマゴボウ…で良いのかな。紫からピンク色の絶妙な色合いと、白い花、緑色の実のおしゃれな植物が前々から気になっていたのです。緑色の部分は徐々にブルーベリーのような青みがかかった黒色に変化していきます。うっかり潰すとどえらい色が付くので要注意。服とか手とかに付くと簡単には取れないです。
調べてみると、アメリカヤマゴボウの名前の通り外来種のようですが、いわゆる帰化種のようで、現在の所、在来種の存在を脅かすような種ではないようです。(※大きく外来種と言う括りの中に侵略的外来種と帰化種とがあり、基本的には在来種の存在を脅かすものが侵略的外来種、在来種と共存できるものが帰化種と考えると間違っていないと思います。)

ちなみにコレ、ブルーベリーみたいで美味しそうな身を付けるのですが、もう全部毒の塊みたいなシロモノです。一応フィトラッカトキシンと、ポークウィードマイトジェン、フィトラッキゲニン等の毒成分を含んでます。熱に弱い毒が多いようで、頑張れば食べれない事もないらしいですが、まぁやらん方が良いでしょうね。最悪死ぬみたいですし。ヤマゴボウと言う名こそついてますが、食用にされる「山ごぼう」はキク科に属するアザミの一種であり、こちらのヤマゴボウとは縁遠いので勘違いされませぬよう。

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