ペンディング

今年の6月に市内で発見したタカチホヘビ。
その後博物館に情報を持ち込み、報文か短報か何かを一緒に出すと言う形になっていたのですが、現在ペンディング状態です。
と言うのも先方から12月の学会誌に向けて7月中に出してしまいたいとの連絡を頂いたのち、現在に至るまで連絡が頂けていない状態。

お忙しい方でしょうから、単にど忘れされたか何かだと思いますが、催促する訳にもいかないですし、なにより忘れてしまわれたならそれはそれでよいのかなと思っている自分もいる次第です。
報文にせよ短報にせよ、学会に報告を出すと言う事はイコール生息地を世間に公表すると言う事でもあります。
これにはメリットデメリット色々あるでしょうし、その是非は僕にはよくわかりません。
ただ言えるのは、自分が長年通い詰めているこのフィールドは、クワガタ業者以外の生物屋にまず遭遇する事がない地域です。
誰にも知られていないと言えば過言かも知れませんが、ドマイナーな地域な事には違いありません。
そんな地域ですから、そっと静かにしておくと言うのも良いのかなと思っています。
一方でこの機会に不法投棄で溢れるこの山の自然に少しでも多くの方が目を向けてくれたら、と言う思いもありました。

数百メートルの区間内に本州蛇8種が全て生息しています。
ロードキルが非常に多い地域でもあります。
野猫も多いです。
不法投棄も多いです。
蛇だけでなくモリアオガエルやタゴガエルも生息しています。
シュレーゲル、アマガエル、ヌマガエルなんかは田圃にいっぱいいます。
昆虫もたくさんいます。

この山の自然を、生き物たちを、最も良い形で守る方法はいったいどういった方法か。
僕には正直わからなくなってしまっています。

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