本州蛇八種

ずっと前から蛇撮り機材が安定せず、撮影も納得いく形で行えなかったが、やっとこさシステムが固まってきた感がある。
折角なので、現時点までに撮った本州蛇八種の写真のを私感のコメントと共に貼っておこうと思う。

アオダイショウ (青大将、Elaphe climacophora)
まずは本州蛇と言われて多くの人が思い浮かべるであろうアオダイショウ。残念ながら我が地域においては八種の中で一、二を争うを争う位に会うのが困難。反面いる場所には非常に多く生息しており、そう言う場所を知ってさえいれば簡単に見つかる種。
とても温厚な蛇で、成体ともなるとかなりのボリューム感があって見応えもある。人に出会っても余り狼狽えず、しかし迅速に逃げて行く。出会っても頭を隠したとぐろか一直線に伸びている事が殆どで、個人的に最も撮り直したい種でもある。上の写真は体のサイズに合わないパイプにみっちり詰まっているところ。

ニホンマムシ (蝮、Gloydius blomhoffii)
マムシと言えばアオダイショウと並んで知名度は高いであろう。湿地の近くに多く生息しており、シュレーゲルやアマガエル等の蛙が大合唱を始める頃になると、夜間によく見かけるようになる。言わずと知れた毒蛇だが、性格は比較的おとなしい。距離感を誤れば簡単に飛び掛かってくるが、ジワジワ詰め寄ると、まずは尻尾をパタパタと振って威嚇してくる事が多い。暫く眺めていると居心地悪そうに逃げて行く。距離感を間違えず、スピーディに撮影すれば撮りにくいと言う事はない。個人的には夜の瞳孔がぱっと見開いた顔がとても可愛くて好きな蛇。上の写真は一応警戒しつつもカメラに若干興味あり…と言った感じだった。

シロマダラ (白斑、Dinodon orientale)
一般層には幻の蛇等と呼ばれる事が多いが、探しさえすれば割とどこでも出会う蛇。里地でも山中でも、ガレ場、岩場、石垣などがあり、日当たりもまずまずな場所さえあれば意外といる。基本的には夜行性で、出くわしてもあまり急いで逃げて行くなどと言う事もないため撮りやすい種。触ったりすると首を持ち上げ威嚇行動に出るが、威嚇、アタックが通用しないと判断するとすぐに擬死行動に出る。
八種を探し始める前までは、幻の名前に振り回されたが、条件の良い日であれば一年を通していつでも出会える種なので幻と言う程ありがたみはない(笑)
上の写真は軽く威嚇ポーズを取っているところ。

シマヘビ (縞蛇、Elaphe quadrivirgata)
地域によっては最も目にする機会の多い蛇。適応できる環境が多く、八種の中ではかなり見つけやすい。気が強い、攻撃的等と言われる事が多い本種だが、性格は至って臆病で、噛んで来る/気が強いと言う人は大体蛇に対する距離感などを見誤っている事が多い。
蛇に対する接し方、触り方の基本を抑えていれば噛まれる事はそう多くないはず。ちなみに僕は噛まれた事がない。外敵察知能力や逃げ足の速さも八種の中ではトップクラスで、良い状況で出くわさない限り撮影は面倒。

ヒバカリ (日計、Amphiesma vibakari)
小型で薄明薄暮性のせいか、知らない人には殆ど知られていない本種。マムシ同様、湿地が近い場所に行けば見かける機会も多い。
本当の意味での薄明薄暮性で、月の明るい夜にもよく行動している。性格は至って穏やか。人をあまり恐れず、上手に距離を詰める事が出来れば眼前にいてもあまり逃げない。撮影は八種の中では簡単な部類。顔の前で指を動かすと追従してくることもあり、端的に言ってとてもかわいい。上の写真もそんな習性を利用したもの。

ヤマカガシ (山楝蛇、Rhabdophis tigrinus)
意外と知名度が低いが、八種の中では最も多いと言われる本種。
毒性の強さはマムシを上回るが、口の奥に毒牙を持つ後牙種であり、人に対して効率よく毒を使う術を持っていない事や温厚な性格である事等から咬傷被害は少ない。
ヒキガエルをよく摂取する個体は頸部からブフォトキシンを出すため、下手に刺激しない方が良いと言われている。人の気配に対する察しの良さや逃げ足の速さはシマヘビに負けず劣らずで、気付かれてしまうと撮影は非常に困難。
撮影者目線で言えば、出会う回数はトップクラスであるにも関わらず、駄作の数も間違いなくダントツトップで苦しめられる(笑)

タカチホヘビ (高千穂蛇、Achalinus spinalis)
小型で夜行性、雨天時の目撃が多く、若い個体は真っ黒…など、人間が探すには面倒な要素を多く持っているため幻の蛇と言われる事が多い。
棲息している環境の特徴を把握してしまえば、新規開拓しても意外と簡単に出会える。掘り返して見つけた場合は防御態勢を取ってしまう事が多く、逆に地上をうろうろしている時に出くわすと一直線に伸びている事が多いため絵にしづらい。
個人的には本種も撮り直したい筆頭であるが、何度シャッターを切ってもしっくりくる感じがしないので、まあそう言う生き物なのかなと(笑)

ジムグリ (地潜、Elaphe conspicillata)
個人的には八種の中で、シロマダラやタカチホよりも探すのが面倒な蛇。どの種でもそうだが、地域的に濃い薄いがあり、濃い地域に行っても狙って簡単に会えるかと言われると、季節要因のムラがあってちょっと微妙な印象。
他の蛇と違ってヒミズやジネズミ等の哺乳類専食のため、比較的食餌のスパンが長い事、高温を嫌う事、移動の多くを地中で行う事等、地表に出てくる機会がそもそも少ない。性格的には穏やかな部類で、触り方を間違えない限り噛んでくる事等はまずない。
上の写真は交通量の多い路上にいた所を鞄に回収し、リリースする前に撮ったもの。

とまあ、今の所はこんな感じ。
私見バリバリのミニ図鑑みたいな感じにしてみたが、蛇が好きな人なら多分わかってくれる、はず。
個人的には蛇が怯えている写真はゴミだと思っているので、特にアオダイショウやシロマダラは正直まともな奴で更新したいトコロ。シマヘビは一見撮影者を警戒しているように見えるが、実際は体表を歩き回るアブラムシを嫌っての動き。
とは言えより自然で動きのあるポーズの方が良いには良いので、ちょくちょくマイベストを更新して行けると良いのだけど…。

(2020年5月追記:未だにこのページへのアクセスが多いのは有り難いことですが、今となってはもうこの記事を書いた時から考え方や探し方等多々変わっている事が多い事をご理解頂ければ幸いです。)

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