よく高感度の話題で「このカメラはISO 〇〇位までなら実用に耐えうる」等と言う話をする事はよくあるのだが、実運用上ではあまりアテにならない。と言うのも光線状態が良い環境でなら意外と感度をゴリゴリ上げて行ってもなんとかなってしまうものだからだ。逆に光線状態が悪いと低感度でも案外ボロボロになったりする。

今日はその悪い例。ISO800でTC-17E IIを使用したが、NR無しでは見られない位になってしまった。上の写真はNRをかけているが像が溶けてしまっている。まあこの手の種類の写真ならさほど気にする事でもないのだが、鳥で羽毛まで解像させたい時や、蛾や蝶の鱗粉まで解像して欲しい時なんかでは自然光を諦めてフラッシュ等を併用する事も考えねばならぬ。特に薄明薄暮に良く活動するホウジャクの仲間や、蛇たちの撮影では瞬間的にフラッシュを使うのか自然光で撮るのか判断しなければならないので難しい所だ。

 

ところで、長らく使い物にならなかったCapture NX-Dだが、Version 1.5になり、コントロールポイントが復活した。元々権利を持っていたNikがGoogleに買収されたりとかなんとかで彷徨っていたが、やっと帰ってきたか…と言う感じだ。と言っても元の挙動とは随分違いがありそうなので、時間をかけて見て行きたいところ。

ソフトウェアとしての挙動自体もこれまでのバージョンのような重さは感じられず、D850のようなファイルサイズの大きいNEFでも比較的快適になった感じはする。あとピクチャーコントロールの所にCreativePictureControlなるものが追加されていた。セピアとかのカラーフィルター的なモノが入っていて、簡素なフィルターをかけたい向きには幾分手軽になったようだ。それからミドルレンジシャープネスなるものが追加されていたが詳細はよくわからぬ。ヘルプを見る限りは輪郭強調と明瞭度の中間的な働きをするようだが…。シャープ処理とローカルコントラストを少量ずつかけるようなイメージだろうか。NX-Dで現像作業をするのならば、まずミドルレンジシャープネスを最低限まで調整してから輪郭強調か明瞭度かどちらか足りない部分を補う…と言ったかけ方が無難なのかな。研究の余地はありそう。

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