写真を長くやっていると、ふっとモチベーションが落ちて行ったりする瞬間があったりすると言う話はよく聞くが、僕的にはそう言う時に一瞬で気持ちをリセットできる方法がある。僕がそうできるだけで万人がそうかと言うとそれは知らないが、まあ一応勧めてみよう。

タイトルで察しておられる方もいるかもしれないが、モチベが落ちた時は初心に帰ってエントリー機+キットレンズで頑張ってみるのを勧める。使い慣れたカメラに比べて機能が劣っていたり使い辛かったりするけど、写真始めたばかりの頃にアレコレ工夫しながら撮影していたのを思い出せるはず。不便を楽しむってやつかな。勝手は悪いけど、始めた頃は何も難しい事考えず、ただひたすら楽しかったよなあと。そう言う気持ちを呼び起こしてやると、案外あっさり脱出できたりできなかったりする(←)。

と言う訳で、今回はD5600+18-55で撮ってみた。と言っても途中から魚露目で遊ぶのが楽しくなっちゃったので、その写真も多いけれど。多少の工夫はいるにせよ、18-55は魚露目のマスターとしても使いやすいのは良い。

まずは名も知らぬ蛾の飛翔。初夏によく見る白地に黒斑で胴体(と言うか胸部?)が黄色いアイツだ。この手の写真撮る時は、距離感が目まぐるしく変わるので、ズームの方が個人的には対応しやすい。

アマガエル2連。フォーカスポイントが狭かったり、同日に似たようなシチュエーションで撮影しているとついつい似たような構図になってしまうのはいかんなーと思いつつも…。ちょっと広角気味にズームして、環境を入れた撮影に使えたりするのは結構便利。

こちらはコスズメだろうか。街灯も何もない林道で翅をバタバタさせて暖気中だった。55mm端でマクロ的に。エントリー機のボディでは若干ピントの精度が怪しいけど、咄嗟に寄りたい時にもそこそこ有用。

そして最後に魚露目のマスターとして。18-55に魚露目を装着するだけでは周辺部が大きくケラレるので何らかの工夫が必要になる。例えば1.4倍テレコンの併用だったり、対DX1.3クロップだったり。今回はクロップ想定でトリミングした。なお魚露目8号の使い方云々に関しては虫屋界隈がかなり遊び尽くした感じはあるので、そちらの情報を物色した方が早いとは思う。

被写体の顔にググっと寄ってデフォルメしてしまうのが魚露目らしくて良いと思う。被写体の懐に入り込むだけならLaowa24mm F14 MACRO PROBEよりこちらの方が機動力も高いし、ライティングも小さくて済むので気軽に遊びやすい。悪目立ちしないのもポイント。まあ毒蛇相手する時は何の工夫も無しだと大惨事間違いなしだが。

と言う訳で、ちょっと真剣に頑張るのに疲れた方は是非エントリー機遊びをお試しあれ。

2 Comments on “18-55のススメ”

  1. >写真始めたばかりの頃にアレコレ工夫しながら撮影していたのを思い出せるはず。

    自分はまだ撮影モチベが下がったときはありませんが
    スッと新しい風を差し込みたくなったときに導入したい考え方です。
    まさに初心に帰るというやつですね。
    ちょうど18-55もあるので週末はこれを使って暴れて来ようと思います!!

    魚露目シリーズも良いですね。
    ゾウムシがシックでイカしてると思えば能天気な蛙クン。
    猪突猛進なゲジに円らな上目遣いの蛙と様々な表情が分かりやすく伝わってきます!!

    • 早速のコメントありがとうございます(笑)

      最近は便利なレンズ、めっちゃ綺麗に写るレンズ、面白いレンズ…今はレンズ選択(表現の選択)で悩まされる事は多いですが、そんな選択肢から解放されて、ふっと初心に帰って機動力重視!ってのもなかなかオツなもんですよ。
      18-55で撮った写真、良ければまた見せてくださいね。

      そうそう、魚露目はほんと楽しいんですよ。栗林さんはじめ、SSPの面々が遊び尽くした感はありますが、この目線は被写体が小さい虫写真好きなら是非一度は経験して欲しいです。お安いですし。 さあ(笑)

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