現在位置:index / ヒョウモントカゲモドキの飼 育メモ
◆ヒョウモントカゲモドキの飼育メモ
作成日:2011.08.03  更新日:----.--.--
*レオパの生活

脱皮
繁殖
病気


(※このページはアフィリエイトリンクを含みます)
 ここではヒョウモントカゲモドキ(以下レオパ)の飼育メモをまとめておこうと思います。基本的なことはニシアフリカトカゲモドキと同様ですが、細かい所で結構差があります。このページではその差の部分に焦点を当てて記載しています。

■レオパの特徴
パッと見のシルエットはニシアフにそっくりですが、ニシアフに比べると手足が細く長く、スマートな印象です。瞳孔も一目見て縦目とわかる品種が基本で、特徴的な表情をしています。また分類上もニシアフとは種どころか属まで別扱いとなっています。

レオパの瞳孔


世界中でポピュラーな爬虫類であり、様々な品種が作られていますが、原種はかなり数が少なくなっています。(原種に拘って熱心にブリードされている方もおられます)。原種や原種に近い表現型は、ヒョウモンの名が示す通り体中に豹柄模様があります。

豹柄の品種


(上の写真はハイパーメラニスティックの個体。)
性格面ではあまり物怖じせず、好奇心旺盛(食欲旺盛?)な面も見せてくれます。飼育下である程度の慣れは必要ではあるものの、人の動きに驚いて逃げる事はあまりありません。動きはそこそこ素早いです。ベビー〜サブアダルトの頃に毎日餌を与えているのであれば、人間の動きに反応して餌を期待するようなそぶりさえ見せます。アダルトになり毎日餌を必要としない頃になると、段々人間の動きに対する反応は鈍くなると思います。 人間や環境に慣れて来るとシェルターの外で人間を気にせず寝そべったり、欠伸をしたり、時には鳴いたり、様々な姿を見せてくれる事でしょう。

レオパのあくび




□飼育方法
ここではレオパの飼育方法について触れて行こうと思います。
基本的にはニシアフ、レオパをはじめとする地上棲ヤモリは、殆ど同じ環境を使用して飼育する事が可能です。大きく異なるのは温度維持、湿度維持の面で、用品類は基本的に同じで構わないと考えて頂いて結構です。少し異なるのは床材、シェルター位でしょうか。

ここではレオパ特有の項目のみ解説しますので、床材、シェルター以外の基本的な飼育方法についてはニシアフの飼育方法のページを参照下さい床材及びシェルターについては以下で解説します。
尚温度維持については日中30度前後を目安にすれば良く、湿度維持に関してはウェットシェルターと水入れさえ常設していれば他が乾燥していても特に問題がないと思います。

■床材
ニシアフのように湿った土類を好む事はなく、比較的乾燥した床材を好みます。
市販されている爬虫類用の砂や、キッチンペーパー、新聞等が適しているでしょう。砂類は幼体に使うと誤飲して腸閉塞になりやすいと言う報告もありますので注意が必要です。砂を使う場合はタイル等、誤飲の心配がない物の上で給餌してやる等の対応が必要かも知れません。
キッチンペーパーはメンテナンス面では優れていますが、個体によっては足の指先の脱皮不全を起こしやすくなるので注意が必要です。脱皮前には後述のシェルターの下をしっかり湿らせてやる等して対応してください。また床材にキッチンペーパーを使用する場合、ウェットシェルターの下等はカビが発生しやすいので定期的な交換をお勧めします。それ以外にもキッチンペーパー等は脱皮の際に生体が勘違いして食べてしまったりする事があり、こちらも腸閉塞(通過障害)を起こす事がありますので、個体との相性を見て選ぶべきでしょう。

←ニシアフリカトカゲモドキと違って土類は好まない。どちらかと言うとサラサラした砂や紙を好む傾向にあるのでそれらを選んだ方が無難。砂は足の指先等の脱皮不全対策にもなるので便利。 ただしネイティブサンドもビバリア製品なので近い将来市場から姿を消す事になるかと思われます。最近はまた別のメーカーからホワイトサンドと言う商品が発売されており、これがネイティブサンド ホワイトとほとんど同じような商品となっている。



■シェルター
レオパが自分の好み、体調で選べるようにドライ系のシェルターとウェット系のシェルターの両方用意してやった方が良いように感じます。勿論シェルターと言っても市販品を使う必要はありませんし、流木や石、割れた植木鉢等を使っても良いでしょう。ただし、流木や石を使う場合はレイアウト組みをしっかり行ってください。レイアウトが崩れて事故死するケースもままあります。(レイアウトを組む際に、先に流木や石を設置して、後から砂等で半分埋める等して固める方がより良いですが、それでも生体が土を掘り返したりして崩れる事がありますので御注意下さい。)

ドライ系シェルター


上の写真はドライ系のシェルターですが、隠れられるなら箱やタッパを加工したものでも充分です。 変温動物ですので自分で体温調整ができないレオパは、温度・湿度を自由に選べる環境が大事です。

ウェットシェルター


上の写真はスドーのウェットシェルター。中に入る以外にも、湿った壁面に腹を沿わせる仕草も見られます。ウェットシェルターに関してはニシアフのページ内シェルターの項にも記載しているので参考にしてみてください。

スドーの物は上の水入れに生体が自ら浸かれば脱皮不全防止になる反面、水入れ部分に糞をされる事も。ビバリアは蓋付きだが水に浸かる事はできない。スドーの物は下部に釉薬が塗られているので内部の湿度を保ち易いが、ビバリアの物は加工がないため、内部が水浸しになりやすい。

■水入れ
単に飲み水だけでなく、水浴びの場としても使います。全身が入る程度の水入れを用意してやると、暑い日や脱皮の数日前などは稀に全身浸かっていたりする姿も見せてくれます。

水入れ




□レオパの生活
■餌
 偏食傾向の強いニシアフに比べて、比較的食に関しては寛容な個体が多いように感じます。基本はイエコやフタホシなどのコオロギからミルワーム、シルクワーム、ハニーワームなどのワーム系、デュビア、ピンクマウスまで色々な物を食べます。ただし、どの個体でも何でも食べてくれる訳ではなく、やはり個体ごとに好みがあります。極力好き嫌いを少なく育てるためには、毎日餌を要求するベビーの間に色々な物に餌付かせておく事が重要でしょう。成体になってから新しい餌に挑戦させても食べない事は多いです。(勿論、稀に食べる個体もいます。)
 餌の頻度はベビー〜サブアダルトでは毎日1回欲しがるだけ、成体になってからは5日〜7日に1回程度食べるだけ与えれば良いとされていますが、個体毎の体格も見た上で太ってくるようであったり、痩せてくるようであれば微調整してください。必ずしもこのペースを守る必要はありません。
また特にベビーの間は代謝が早いのでより多くの餌を要求しますが、爬虫類の胃腸はあまり強くないため、餌のやり過ぎによる吐き戻し等の危険もあるので状態を良く見て与えてください。
 冷凍餌を与える場合は必ず暫く触って冷たさが伝わってこない程度に解凍する必要があります。詳しくはニシアフのページ-餌とその管理-冷凍餌の解凍のページを参照下さい。

■脱皮
脱皮の前は古い皮が浮き上がり、体が白く濁ってきます。殆どの個体は尾や胴から濁って行き、鼻の頭に向けて白くなります。

脱皮前



全身が白く濁ってから脱皮までは早く、当日中もしくはもう1日程度あれば脱皮を終えてしまいます。

脱皮中


脱皮した皮は通常自分で食べてしまい、脱皮の前後は餌を食べない事が多いです。足の指先など細かい部分は脱皮の殻が残りやすくそのまま放って置くと脱皮不全となり、不全になった部分を放置するとその部分の細胞が壊死してしまいますので正しい対処をしてください。脱皮不全時の対処は後述の病気の項に記載しています。

■繁殖
繁殖に関しては情報整理中ですが、ニシアフリカトカゲモドキの繁殖とほぼほぼ同様の方法で可能です。唯一注意する点として、卵の温度維持だけはニシアフリカトカゲモドキより1度程度低い位の方が良好な結果を得られるケースが多い気がします。

■病気
レオパの病気はニシアフと共通している事が殆どですので、こちらもニシアフの病気のページを参照下さい。糞も貴重な健康チェックのバロメーターです。通常健康な個体は葉巻型(俵型)の糞をします。






このページの先頭に戻る

TopPageへ戻る