Nikon Z7をフィールドでゴリゴリ試す機会があったので、気になっていた諸々のデータを採ってきました。

まあ被写体があんまりなかったのでほぼ表に出せる作例が無いのですが、多少話せることもあるかなあと。

と言う事でまず一つ目。
高感度の話

何から喋ったものか迷いますが、正直、高感度耐性に関しては僕はD850やZ6よりもZ7の方が完全に好みです。
D850やD500を使った事がある方は高感度の時に白い粉を吹いたようなノイズが乗るのはお馴染みかと思います。
一方でZ6は割と高いISOまで粘る印象はありますが、それでも像面位相差AFセンサーのせいか、バンディングノイズが乗りやすい感じで、よく見ればシマシマになっている画像は見かける機会もあろうかと。Z6以外にはD780なんかもそうですね。

で、Z7。
表に出せそうな高感度撮影がこんな駄作しかなくて申し訳ない限りですが、Z24-200の望遠端、200mm f6.3のISO 5000です。どうでしょう。
こんなサイズでどうでしょうもクソも無いですが、ぱっと見の印象ではZ6とどっちが高感度強い?って聞かれたら僕はこっち選んじゃうかなー。


二つ目。
暗所AFの話。

Z6やD850が通常時、-4EV~なのに対し、Z7は-2EV~と、一昔前のAPS-Cのミドルクラス並の暗所性能です。(*)
Z6は拡張のローライトモードを使えば-6EV~と暗所大魔王と言う感じですが、そもそも僕はローライトモードを使った事がありませんでした。Z7はと言うとローライトモードで-4EV~となります。

(*参考
D3400:-1EV~
D5600:-1EV~
D7100:-2EV~
D7500:-3EV~
D500 :-4EV~
Z5  :-2EV~(ローライトモードで-3EV~)
Z50 :-2EV~(ローライトモードで-4EV~)
)

僕は夜間撮影時、ディフューザーの中に仕込んだ45lmのミニライトを補助光代わりに使っているのですが、正直コレだけでは結構しんどいと言うか、あんまり合わない印象すらあります。

まあ夜間のAFなんてAF-Sでも問題ない事が多いので、ローライトモードを使用してしまえばいいだけかも知れませんが、手持ち撮影はなんとなくローライトモード向いてない気もしなくも。

もうちょいデータを採る必要がありそうです。

そこまで関係ないけど、旧ライティングでコクワさん。
新ライティングに比べ旧の方が補助光が明るいのですが、動かないコクワに対してAFで合わせるのに結構苦労しました。新だと無理だったかも…?


三つ目。
ピーキング表示。

Z6を使っていてとにかく便利なのが、ピーキング表示。
MFマクロなんかの時には一旦アバウトに(ほぼカンで)フォーカスを合わせてから追い込む…と言う事を僕はするのですが、そのカンで合わせる作業をピーキング表示がだいぶ肩代わりしてくれます。

が…

Z7のピーキング表示…あんまり仕事しません。
センサーが高精細過ぎるのか、あんまりピント情報を拾ってくれず、暗所で合わせに行く時のアシストとしてはあまり使えない印象があります。

暗所ライブビューでの表示は元々暗所に強いとされるZ6(やD750、もしかしたらD780も)と比べると数段見劣りするのかなーと。ただし良くも悪くもD850とは大差ないと思いますが。


四つ目。
TZE-01+F050の併用。

Z6ではTZE-01のファームバージョン3.0でかなり挙動が改善した印象がありましたが、Z7ではファームバージョン2.0の時の挙動に近いかなーと言う感じ。

元々暗所が得意でないZ7では、特にF050のハーフマクロ域での撮影は夜間の場合だいぶ難しいかも知れません。

本来ならもっと細かくデータ取りたいところですが、もっと多彩なシチュエーションで撮れないと、なんとも言い難い所はありそうです。

ひとまず今日はこの辺で。

後日また300/4PFや、70-200/2.8E FL及び1.4,1.7,2.0テレコンとの併用も試してみたいと思います。

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