野生の両生類に馴染みが無い方からすればびっくりするかもしれないですが、冬と言えば両生類シーズンです。
特にアカガエルは繁殖期まっただ中です。あとは雪解けが始まった地域から順にサンショウウオが出てくる感じ。

冬は両生類観察にかなり適した時期なのです。
ただ僕としては両生類観察と言うのは、かなり環境への圧が高い物だと思っています。
両生類を観察しようと思うとどうしても岸から水までの距離があったりするので、周辺の野草を踏み荒らしたり、池や沼に踏み入って観察する場合、低床にある堆積物等を踏み荒らす事になってしまいます。もしかしたら泥の中に潜っているカエル等を踏み潰すかも知れません。また池や沼の形を成している環境なら良いですが、たまたま出来上がった山中の水溜りレベルの環境だと、人が踏んで土の形が変わるだけで水がたまらなくなったりします。
僕はいつも両生類を観察する時は、逃げられないようにそーっと近づくのですが、この時同時に足元にも非常に気を使います。

元々僕は両生類屋ではなく、他の生物を観察する過程で目に入った両生類を見たり撮ったりすると言うスタンスなので、一通り見たい両生類を見たら積極的に両生類を見に行くのは終わりにしようと思っています。環境の情報は真剣に両生類の事を考えている人に少しずつ委ね、環境がより多く長く残る事によって両生類たちが後世に残り、またこれから新たに観察したい層の妨害にならないように気を使って行かねばなりませんね。

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