何年か前に撮影したヒラタクワガタ

最近また、被写体を接写しつつ背景にもピントを合わせた写真が流行ってる気がする。その手のタイプの写真には撮り方は色々あって、僕の知る限りでは①アナログな手法で1レリーズ内に撮影する方法、②デジタルでもアナログでもできる2回以上のレリーズを必要とする方法、③デジタル処理で画像を作る方法の3つがある。

③の中には色々方法があって、いわゆるコンポジットやコラージュが代表的。②の方法は多重露光なんかがそれにあたる。①の方法はまたこれはこれで色々あるのだけれど説明を割愛する。

コンポジットとはいわゆる合成で、合成と言うと若干聞こえが悪いが、星景で星の光跡がぐるぐる回っているもの(*1)や、蛍の乱舞写真、フォーカススタック(深度合成)なんかも合成だ。結構自然をモチーフとしたジャンルの中でも使われている。

多重露光は、元々フィルム時代に使われた手法で、一回レリーズしたのち、フィルムを送らずそのまま次のレリーズを行う事で、2場面(以上)を1枚のフィルムに露光する方法だ。デジタルでは疑似的なモノになっていて、厳密な事を言えばコンポジットとの違いはあまりない。

(*1 光跡がぐるぐる回っているものでも、単に固定撮影法で長秒レリーズをした例も多いので必ずしも合成と言う訳ではない)

さて、これらの手法…撮影者の自己申告無しに見破れる人はどれ程いるだろうか?上記の①、②、③の手法も、シンプルにその方法を使えば見分けは簡単かも知れない。が、細かいテクニックをふんだんに盛り込めば、いずれの方法も全て同じような写真を撮る事が出来るケースもそれなりにある。

ちなみに今回のトップ写真は、①~③のいずれかの方法を使っている。意図的にヒントを多く残してみたので、お暇な人は謎解き(と言う程の物かはよくわからんが)に是非トライして見て欲しい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です