スカシエダシャク

今季は比較的暖冬傾向が強かったように思うが、熱心にフィールドワークをされている方の印象としてはいかがだろうか。上の写真はフユシャク探し中に見つけたスカシエダシャクだが、撮影日は2月6日。早すぎませんか…(笑) 本来春の蛾ですよね、こやつ…。

あまりにも暖かい日が多く、両生類も蛾も、変なタイミングで出て来てしまった物が多かった気がします。

さて肝心のフユシャクだが…

雪の積もった台場クヌギを登るナミスジフユナミシャクの雌

自力発見第一号はナミスジフユナミシャクの雌となりました。以前に貼ったクロオビフユナミシャクの雌は配偶者が見つけたもので、少しだけ、ほんの少しだけ悔しい思いをしていましたが、やっとこれで自力フユシャク雌発見です。良かった。

その後Twitterで交友関係のあるJ(G)くんのフィールドにお邪魔した際に多数のフユシャクを見つける事が出来た。図鑑や、多くの方が仰っていた「よく手すりに登っている」と言うのはこの事か、と感動。

シロフフユエダシャクの雌

恐らくシロフフユエダシャクの雌かと思いますが、案内して頂いた場所にはクロテンフユと思しきフユシャクが数歩歩けば3,4頭は飛んでいる位に密度が高く、僕の心は密かに高揚していました。目的は両生類だったのでJ(G)くんとMくんは「フユシャク、へぇー」位の反応でしたけれど(笑)

シロフフユエダシャクの雄

その翌日には県中部でシロフフユエダシャクの雄も。

関西圏には比較的フォトジェニック()なフユシャクの雌は少なくて、特に我が地域においてはホルスタイン柄なチャバネフユエダシャクや青緑の短い翅が綺麗なイチモジフユナミシャクはおらず、2-3月は比較的地味目なフユシャクばかりになります。(とは言え地味大好きな僕的には大歓迎なんですけれど、派手目なやつも一応見てみたい)

そんな中、不覚にもフユシャクの本で知ったトギレフユエダシャクに一目惚れしてしまい、初めて虫の為に遠征しようかと心が揺らぎだした頃、過去に自分が撮った写真の中にトギレフユの雄っぽい写真が。何度見てもトギレっぽく思えるので、思い切ってTwitterで質問をぶん投げた所、某トットリのモヨ屋さんが「トギレっぽい」と後押ししてくれたので、トギレを本気で追う事を決意。

Twitterで検索して情報を漁った所、関東では2月の上旬にトギレの目撃情報がチラホラ。カエルを見に行きたい気持ちを抑えて2月中旬ごろから本格的にトギレチャレンジを開始。本によると、日没後から目線の高さ程度まで登ると言う情報があったので、それを信じて毎日日没には現地入り。

チャレンジを開始して何日目か。

トギレフユエダシャクの雄

3月3日の夜、ついにフレッシュな感じのトギレ雄を発見!これまで微かな希望だったものが確信に変わった。

その後トギレチャレンジを継続するも、ひたすら雄、雄、おす、オス、オスオスオスオスあああああああああああああああ

そんな中、虫屋S氏から「フッチー(フチグロトゲ)チャレンジ行きませんか」とのお誘いが。丁度気分変えたかったのもあって二つ返事で「行きます」とお返事。S氏とC氏と共にプチ遠征。無事フッチーも見る事が出来たけれど、この回はチャレンジングな撮影()をしていたので、あんまり良い写真が撮れずボツ(笑) 一応Twitterの方には貼ったけれど。なんかこの日は虫撮りと言うより、肉食って温泉入ってポケモン写真撮って遊んだぐらいな記憶(笑)

で、その帰りですよ。大幅に寄り道して貰ってトギレチャレンジ。いつもはわさわさいる雄の気配が全然ない。「いないなー」なんて言っていると、虫屋S氏が「あ、いた」。と。
「はぁあああぁああ!?」ですよ。ほんまに。これまでの苦労はなんだったのか。まあ僕的には誰が見つけても見られればそれでOKなんですけれども。

この日以来、割とコンスタントにトギレの雌を確認する事が出来たので、もしかすると出始めだったのか、或いは僕の目がトギレ雌に慣れたのか…。どっちかはわかりませんが。

トギレフユエダシャクの雌

と言う訳で上の写真は恋焦がれたトギレフユエダシャクの雌。
翅が発達しないフユシャクの雌にしては翅が長く、一見すると飛べそうな姿をしているにもかかわらずぎりぎり飛べないと言う辺り、かわいくないですか。発生時期が春に近い事から翅をそこまで退縮させなくても十分だったとかそう言う理由でしょうけれど、なんとも言えないこの中途半端さ、最高です。ちなみに関西圏では公式な記録が出ていない生物なので、どう言う扱いになるのかはちょっと謎ですが僕は短報とか書いたりするの向いてないと思っているので、虫屋S氏に一任することに。いつも不思議なんですけれど、記録の無い地域で見つけた物って、どう扱うんでしょうね?生物界隈の様式に全然触れて来なかったのでこの辺がさっぱりです。まあ僕的には見たい生物に会えただけで大満足なんですけれど。

と言った辺りで関西圏のフユシャクチャレンジシーズンは終了していきました。その後だらだら通ってはいるのですけれど、4月になるかならないか位を境にトギレは雄を見つけるのも困難になりました。関東圏であればフッチーやカバシタチャレンジもあるのでしょうけれど、それはまたの機会にトライしたいですね。

と言う訳で主に1月中頃からブログ更新が滞ったのは毎日終電までトギレチャレンジをしていたのでクタクタになっていた、フユシャク探しの時間取る為にカエルを前倒して遠征していたと言うのが主な理由です(笑) 貼るものがあればまたぼちぼちブログも再開して行こうかなーと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です