言わずと知れた早春の昼行性蛾、フチグロトゲエダシャク。平地・高原問わず、適した草原さえあれば生息しているらしい。食草となる物が多く、割とどこにでも生えている物が多い割には産地は限定的な印象。関東なんかだと某有名エリアにアホ程いるようなので、あんまり限定的感も無いのだが。

有名産地に行くと、蛾屋だけでなく蝶屋だったり、他の虫屋も結構狙いに来るぐらいには人気が高いようだ。

一方で関西となるとあまり話は聞かない。僕が知っている場所で関西と呼べる場所は3~4地域。関西を外れて大きく西に行けばまたそれなりに産地があるのだが。ちなみに写真の個体は兵庫県産。
蛾類はその年の季節の進行に合わせて出現が前後する種と、季節進行の影響を受けにくい種とがいると僕は思っていて、フッチーはどちらかと言うと影響を受けやすい種。今年は各地で早期の出現が観測されているらしい。

大きな触覚と、黒と金の配色がゴージャスだ。また毛足の長い白い毛もファサファサと風にはためきとても美しい。胴はわずかに寒色気味の虹色光沢を持つ鱗粉があるのか、それともベースの色がそうなのか、反逆光等ではキラキラと輝いて大層綺麗。人気種なのも頷ける。

なお飛翔は一般的な蝶等に比べるとかなり早く、撮影的に言えば中途半端なSSではまず止まらない。

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