まだ中身の入ったウスタビガの繭。 開きかかった口からはみ出た触覚が、志半ばで倒れた者の姿を如実に表しているようでなんとも不憫だ。この壁を乗り越えれば残りの生命を全う出来たかも知れないと言うのに。 自然は厳しく、そして無情。