ドーモこんにちわ。

突然ですが、大型蛾の図鑑欲しくないですか?

僕は欲しいです。

蛾屋さんと言うと、大型蛾の事は知ってて当然みたいな雰囲気を出している事が多いんですが、いざ情報集めようと思うと、情報が見やすくまとまった図鑑とかが無くて。ニッチなジャンルってどうしてもそうなんですが、初心者やちょっと興味持った人がまず視覚的に楽しめる図鑑って言うのがほぼほぼ皆無なんですよ。ここでいきなりハードルが上がるので、かなりの層がふるい落とされるイメージ。

それにどうしても鱗翅と言うと展翅図鑑がほとんどで、あれはあれで形態の違いを明確に示せると言うメリットがあるから、と言うのは大きいしそれは理解できるんですが…。

が。

ですが、ですよ。

大型蛾の普段の姿勢や行動をしっかり伝えられる図鑑ってあんの?って言う話になると僕は見た事ねえです。いざフィールドで出会ったモノを図鑑で見ても、姿勢や色味が違うので、なんか違う気がしてしまう。

ミーハーホイホイとも言える大型蛾は折角キャッチーなビジュアルだったり大型故にわかりやすい魅力だったりを持ち合わせているんだから、その魅力や行動をしっかり伝える写真集的な図鑑があっても良いんじゃないかって思うんです。

初心者の内は特に「あの人のあの写真で興味持った!」なんてケースも結構あると思うんですよね。なので、○○氏の何十年の集大成…みたいなタイプの図鑑より、世にある素晴らしい写真を厳選して、「写真」として見た時に魅力ある写真を選りすぐって、そしてとにかく誰が撮ったものとか関係なしに、最高の写真で送る写真集図鑑みたいなのが欲しいんですわ。

わかってもらえますかねえ…。

わかりにくいかもしんないので、僕の撮った駄作で例出してみます。

見開きのイメージで。

一般的に図鑑って縦長タイプが基本ですが、写真撮る人って基本的に横構図を基調としている事が多いと思うので、横長の写真集タイプを想定してみました。大型蛾は開長がそこそこあるので横長でも違和感少ないと思いますし。あと夜行性の物が多いので夜イメージに合わせて背景は黒基調。

見開き左ページは形態の判別がしやすいとかそう言った事を抜きに、とにかく印象に残りそうな、写真として美しい写真で。(例がそうだとは言ってない。)

見開きの右はシンプルに、翅表側からの一枚をどどーんと。不随する情報は学名、科名、和名ぐらいにとどめて。

細かい情報…発生時期だったり分布だったり食草だったり、とか言うのはこの次のページに解説用のページでもあれば良いと思っています。展翅写真だったり別アングルだったりの写真も解説用のページにちょっとあれば十分かなと思いますし。

あとそれからどうしても蛾類の検索って結構面倒な事が多いので、インデックスは和名や分類での検索以外にも、発生時期とビジュアルから一発で目的に辿り着けそうな物があると嬉しいです。

イマイチ形として整理できてませんがざっくりイメージとしては下図のような感じ。

季節別にビジュアルベースでずらーっと並んでいれば目的の物に辿りつきやすいのかなーとか思う訳ですよ。まあ年2化するものとか、長期的にだらだら出ている種とか結構扱い辛くてしんどいかなーと思いますが、僕みたいな初心者からすると、「いついつどこどこで見たアレはドレなのか。」って言うのがわかりづらいんですよね。まず科に落とし込む事からできないと使えないって言うのは初心者からするとだいぶつらいですし。

と言うワケで、ガチ蛾屋写真勢の皆様、初心者を蛾沼に叩き落とす魅力的な写真集的大型蛾図鑑、お願いできませんかね。国産種で大型蛾と呼べるものはヤママユ、スズメガ+アルファ位の分量だと思うし贅沢に写真を載せる余裕があると思うんですけどもね。

なおカバー写真に設定した物は3年ぐらい前に撮ったウンモンスズメ。本文とは直接関係ない。

2 Comments on “妄想”

  1. 近々(?)掲載種を大蛾とメジャーな小蛾類に絞った蛾類標準図鑑の普及版が出るそうですが、こういう工夫があるといいですね。
    おそらく図版等は標準図鑑と同じでしょうが、生態写真はあるとよりいいなと思います。

    • ほほー。そんなの出るんですねえ。
      種を絞るならその分写真や情報の充実を…と思ってしまうんですが難しいんでしょうね。
      図鑑のバリエーションが無い分野ってどうしても「利用者にある程度知識がある事」が前提になってる事が多くて、ゼロ知識の人が使うと何の役にも立たないパターンがある気がしています。間口狭めてる感がもったいないなあと。図鑑にも多様性が欲しい今日この頃です(笑)

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