日曜に、先日言っていた場所に蝶探しに行こうと言う事になりまして(?)。

朝起きると予報と違ってまだ前夜の雨がしとしとと。
改めて天気予報を見ると、昼前ぐらいから晴れてくる感じの予報。天気図やらレーダーやら入念に見ても大体そんな感じ。まあ動かねば週末は終わってしまう。梅雨の予報はアテにならんので半信半疑でいざ目的地へ。

前のポストでも書いたけど、目的はオオムラサキ、スミナガシ、イシガケチョウあたり。目指す場所はそれなりに遠くて徒歩で約3時間弱。Google先生によると11.2km。

と言うワケで朝7時頃に家を出てひたすら歩く。
道中それなりに何かいるかな―と思ったけど、目的地までの間ほぼ生物に出会わず。幸先悪い感じ。

で。

3時間弱歩いて目的地に着いたんだけど…

いるわいるわ。

キャンパーの山

流石にこの天気だといないだろうと思っていたが甘かった。


あのさあ、雨の晩に川沿いキャンプとか正気か…?
ほんと何やってんのよ。

いつもならモリアオが繁殖に使っている水たまりの横でも、目的地のエノキの周りでもキャンプキャンプBBQ…みたいな感じだったせいか、卵塊が一つも付いてない。

うーん…

とりあえず一旦オオムラサキやスミナガシの事は忘れて、イシガケチョウにちょっと期待を込めて奥の川沿いを目指す。

たまに川辺に降りたりしながら蝶の気配を探るが、蝶どころか虫がまず飛んでない。

そして予報に反して天気が回復してくる様子が無く、ひたすら暗くなっていく。

パラつく小雨

コレ、完全に蝶探す天気じゃない…。
と思いながらも歩いていると、不意にモリアオガエルの鳴き声が。

声の方を探してみると…

割と新しそうな卵塊。
周囲には幾つか卵塊を見つける事は出来たが、鳴き声の主はどうやら高い所に登っている模様。結局本体を見つける事はかなわなかった。

気持ちを切り替えてイシガケチョウ探しに没頭するも、見つかるのはひたすら蛇とカエルばかり。過去この場所に僕が来る時は大体蛇探しかモリアオ観察だったので、余計に目に入ってくるのかも知れないが。
嬉しいと言えば嬉しいのだけども、今はそれより虫を…。

なんかついつい目線が地面に行ってしまって上を見ない悪い癖が出たが、そうは言っても飛んでいるのは蛾かヒカゲチョウ(多分サトキ)ぐらい。

どうでもいいけどウスキツバメ昼夜問わず目立ち過ぎ。

結局10時半を回っても天気が回復しないので、樹液回りにチェンジ。

樹液回りと言っても道沿いには無さそうだし、雨後で樹液の匂いも薄まってるし、雨で樹幹も濡れて樹液出てる木が遠目に見分け付かないしで、斜面をひたすら登りながらそれっぽく見える木を一本一本見て行く。

が、全くいない。

この場所は斜面に台場クヌギがそこそこの量あるので、めくれとか樹洞とかもいちいちチェックしていく。

が、やっぱりいない。

結構な急斜面だけど、どうも人が木を見て回っているような痕跡がある。
未だにクワガタ求めて歩いている人がいるんだろうか。

彷徨っている時に、樹高30mはあろうかと言う杉の巨木の天辺であまり聞きなれない鳥の鳴き声が。

このケツ、見切れた赤い頭…アオゲラか。
地元ではまず見られない鳥なので写真ぐらいちゃんと撮りたかった。

と思った瞬間すぐ真横でガサゴソ

・・・

いや、メジロさんには今用無いんですわ…。

結局2時間半近く樹液探したが、甲虫も一匹たりとも見つからなかった。とは言え、所々に無残な甲虫の翅がボロボロ落ちていたので、タイミングや場所によってはやっぱりそれなりにいるんだろう。
あと粗い大きめのフラス出てる木や直径1cm程度の穴がぽっかりあいてる木も結構あったので、カミキリとかの類が入ってるのかも知れぬ。

登った斜面のめぼしい木を一通り見終わったら、ちょうど1時になろうか、と言う頃合い。

少し高い場所に登って遥か西の方を見ると分厚い雨雲が迫りくるのが見えた。

なんとなくよろしくない気配がしたので、ちょっと早いが帰路に就くことに。
幸い雲の動きは遅く、今いる場所に直撃するのも1時間か2時間か。
雨を凌げそうなルートを選択してだらだらと歩く。

これから雨だって言うのに水浴びするスズメ。

ツバメ。
こっち見んな。

今頃泥集めてたけど、これから巣作るの?
遅くない?

結局両爬以外は碌な物を見る事が出来ぬまま山を下りた。

オオムラサキ、スミナガシ、イシガケチョウどころか他の蝶をまともに見てない気はするが、これは天気が悪いのか探し方か…。
いやまあなんて言うか、慣れてきた蛾以外は正直虫探すセンス皆無かも知れん。

※写真はイメージです

まあオオムラサキはそれほど会いたかったわけでも無いのでいいんですよ(負け惜しみ)。
本命はスミナガシ。

スミナガシを調べてたらミヤマハハソやヤマビワ等を含むアワブキの類食ってんですね。アワブキ…なんかの虫調べてる時にそいつの食草だったなあ…と思い返していたら、あれだ。トギレ。

トギレと言えば某駅だけど、あそこはアブラチャンが近くにない所でも発生してた気がするので、もしかしたらアワブキあるのかも知れぬ。今は人混み回避のためまだ暫くは行けんけど、今頃探せば食草の有無はすぐわかりそう。
そんなペースでは本命のスミナガシは次の次のシーズンとかになりそうだけど。

などと考えながらだらだら歩き続ける。
結局道中一度も晴れ間を拝む事無く帰宅したが、ふと今来た道の方を振り返ると、豪雨にさらされているのが見えた。

大して得るものは無かったが、今日ばかりは僕の嗅覚が良い仕事したと言う事にしておこう。

4 Comments on “餅は餅屋”

    • えらい白黒のツバメやなあと思ったが、イワツバメか。
      スーパーの軒下とかもコシアカが使ってた所そのまま再利用してたりすんね。

  1. あら、だめでしたか。
    時期はまだしばらくあるのでどこかで会えるといいのですが。そちらは広くいるはずですし、天気のいい日にリトライしてみてください。

    キャンパーもあんな狭いところじゃなくて、ちゃんとしたキャンプ場でやりゃいいのに。

    • ダメでしたw
      そもそも一回も晴れなかったので(言い訳
      昨日行った場所は7月上旬に放蝶するらしいので、見るだけなら来週以降行けば楽勝かもですね(それはどうなの感ありますが

      県境とか滝の上のダムの更に上、記念公園的なところとか、北隣町のモリアオ行こうとして道狭すぎた公園とか割と見やすいらしいので、天気とか人混み回避していける手段とか諸々噛み合えば再チャレンジしますわw

      一応あの辺ダム湖まわりにちゃんとしたキャンプ場あるのになんでなんですかねえ。
      その内車ごと川に転落するやつとか現れそう。

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