まあタイトルの通りなんですけど。

結構使い込んだと思うので、なんとなくレビュー的な、使用感をつらつらと書いてみようかなと。但しあくまでもTZE-01を介してZ6で使った使用感なので、Eマウントネイティブの使用感はまったく知らない。

と言うワケで早速外観の方から。

多分全然知らない人からしたらどこにマウントアダプター噛んでるの?ってなるやつです。とにかくTZE-01が薄い。(マウント付近の、銀色でギザギザが彫ってあるリングがTZE-01)

ボディのサイズ感は、重さは別としてNikonのエントリーレフ機であるD3000番台とほぼ同等なので、Nikon使ってる人にはトータルのサイズ感わかってもらえるかな。たぶんだけどD3000番台+40Microとほぼ同じサイズ。重さは全然違うんだけど。

んで、写りとかは今更僕が言う事でもないと思うけど、基本的に素直な写りの割に軽くて便利。近接しても周辺の流れが滅茶苦茶気になるとかそんな事はあんまりなくて、20mmなのに素直だなあとしか言いようがない。

言葉で言ってもなんもわからんと思うので、とりあえずコレで撮ったやつを幾つか貼ったりリンク残したりしとく。

タムロンレンズらしくコントラストははっきりしてる方かなーとは思う。

これ以外には、過去のカエルとかシンジュサンの時にも使ってるのでそちらのリンクも。

上のカエルはカメラプロファイルをちょっとカスタムしてる奴当ててるので色味とかは参考にならんと思うけど、近接感とか背景のボケ方とかは参考程度にはなるかな…?

あとはシンジュサンの回の、シンジュサン1枚目もコレ。
傾き補正のためにトリミングは入ってるけど。

フルサイズで0.5倍マクロなので、正直そんな小さい被写体に使ってもあんまり効果的ではないんだけど、大きな被写体なら余裕をもって撮れて、画角的にも倍率的にも扱いやすいかな。

解像とかもほどほどに良くて、ボケ感も急にボケたりとかせずにちゃんと立体感ある感じが好印象。

…なんですが。

この構成でハーフマクロとして使う場合はちょっと挙動が信用ならん事は多いです。

風景(夜景含む)撮ったりする分にはAFで困った事はないですが、倍率を上げると途端にAFが仕事しなくなることが多くて。
特にハーフマクロ付近まで行くと、①いつまで経ってもAFでは反応すらしない事と、②無限に往復してる事と、③背景に引っ張られて戻ってこない事が結構多発します。

①と②はそもそもAFが難しい被写体の場合が多い感じなので、他のマクロでも起こり得る事なのでまあ良いんですが、③に関してはちょっとその挙動は…ってなる事が多々あります。

具体的には、①と②は暗所で昆虫の複眼にピントを合わせる時なんかに迷うとか言う話なんですけれど、③はむしろ薄暗い林内とかで多発します。

上のリンクに貼った樹液酒場のノコギリクワガタがそうなんですけれど、こいつはF050で撮影するのを諦めてレンズを変えた例です。

この写真がその時の失敗したやつなんですが、AFポイントがノコギリクワガタの複眼のあたりにあるにもかかわらず、何故かAFが右奥の竹藪の方にピントを合わせようとしかせず、(バイワイヤでMFとか言う苦行で)最短0.5倍付近に合わせて(距離メモリとか一切無いから過剰にピントリングをくるくるした上で)、カメラを前後させても、AFボタンに触っていないにもかかわらず勝手にピントが動く等と言うほんとどうしようもない挙動が時々あって、ストレスが尋常じゃないです。動くタイミングが読めないので、ピント合ってると思ってシャッター切っても、その瞬間にはズレてるとかが稀に…。

と言うワケで、AFでハーフマクロを使うなら、暗所で補助光を用意するか、明るい屋外で使うか…と言う感じ。
薄暗い環境でのハーフマクロはかなり強めの補助光が必要かな。

普通にこのレンズが使いたいだけならEマウントにしておきましょう。
どうしても所有ボディやレンズの都合でZじゃなきゃ…と言う場合この辺は我慢する寛容さは必要になりそう。

とは言え…

これぐらいの倍率で撮る場合、近い画角のLaowa15mm F4 MACROだと上のカエルとかシンジュサンでは保護フィルターが被写体に接触するぐらいの距離になるので、F050はWDが2~3cm確保できるだけでもライティングがぐっと楽になるし、レンズで被写体殴る心配も無いのでまあ…。

APS-CでLaowa 15mm F4とか使って0.5倍ぐらい出すなら多分同じぐらいのWDになる…のかな。なので、直接比較するならAPS-Cやトリミング前提のLaowa15mm F4が近いところだとは思うんだけど、双方のメリットデメリットはってぇと、Laowa 15がMFで一応その気になれば倍率を上げられる事がメリットと言えばメリット。F050はトリミング前提の15mmよりかは広角である事とフルサイズ運用同士の比較では実質的に倍率が高い事がメリットとなる感じ。おまけでAF使える事もあるし。

とりあえずこんなところかなあ。

あー…

ハーフマクロ度外視で20mmとして使うのであれば、あんまりオススメしません。MF向きのレンズじゃないし、AFの挙動は怪しいし。その場合AF-S20mm/1.8とか使ったほうが満足度はだいぶ高いかと。


こっから余談。

結局他のレンズコミのシステムで考えた場合ってやっぱり広角マクロって選択が難しくて、まだ僕の中では定まり切ってない感じする。

Laowa 15、Tokina 107、魚露目、Laowa24、Nikkor 20mm f/1.8G、F050、Laowa10-18辺りを一通り使い分けてきたけど、結局どれにしても何かしら割と致命的な欠点があって、なんかこれ一本でいいやってならないのがホント厳しい。

Laowa 9mm f5.6とか言うのも出てきたけれど、まあ表現の幅としては面白いんかもしれんが、飛び道具感が否めないのでちょっとなあ…と。

今のところ、被写体が大きければNikkor 20mm f/1.8Gが、中ぐらいならF050が、そして小型~極小だとLaowa 24mmが使い勝手良いかなと言う印象。

実運用上、Tokina107の上位互換がLaowa10-18であったり24mmだったりで、Laowa15mmの上位互換がF050な感じかな。撮影倍率が足りるなら上に上げた中では20mm f/1.8Gが一番奇麗。

まあLaowa15mmはレンズに直接被写体乗せて撮るとか言う遊びの幅はあるけど、僕の撮影スタイル的にはもう無し、かなあ…。

なんかほんと滅多に出番無い広角を複数持ち歩くのしんどすぎるんで一本にまとめたいんだけどね。決定的な奴出てこんね。

Laowa24mmの画質が良ければ最強になれるんだけど、ぶっちゃけコンデジで頑張っても同じぐらいの画質は得られんじゃない?って感あるし難しいところ。



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