マクロ用フラッシュブラケット

連日被写体が左手前を向いているカット続きですが…。

僕はライティングをする時、メインの被写体である爬虫類の時は死角を考慮するのでオフカメラ一灯ライティングを主力としているのですが、経験上昆虫の撮影には死角の考慮はあまり必要ないと考えています。

そうなってくると、多灯ライティングの方が有利な場面が多いのですが、今度は手が幾つあっても足りない問題にぶち当たります。そこで接写の時のフラッシュの保持について考えてみます。今回紹介するのは2パターン。

まず一つ目。
■Olympusのツインフラッシュブラケット方式。

※撮影の都合上、普段このライティングをセットするのとは別メーカーのカメラを被写体としました。

カメラ無し
フラッシュも外したところ

少し前にOlympusからFL-BKM03と言う型番のツインフラッシュブラケットが発売されていたのですが、あっという間に販売終了となってしまったこと、当時の販売価格がやや高価(僕の記憶では14,800円ぐらい?)だったことから、一般的に手に入りやすい物を使って似たようなアイテムを作ってみたと言う経緯です。

各パーツは上の写真の通り。
以下に詳細解説します。なおリンクはAmazonへのリンクなのでご注意下さい。この記事を書いている時点でのおおよその値段も添えておきますので参考までに。

ETSUMI ストレートブラケット ネジ付き E-6611
適当なカメラプレートの類でOKです。使用するカメラサイズに合わせて選択してください。1220円。

CAMVATE 1/4 ロック ナット 段付き ネジアダプター ネジ頭 径25mm カメラ 三脚 用 金属製 赤
稼働するアーム部分の固定に使用しています。1/4雌ネジ穴が貫通した形の物です。左右で各1、計2つ使用しますが、上記リンクの物は2つ入りです。約620円。なんとなく赤くてカッコイイからこれにしました。

1/4雄ネジ
僕が使用している物は上記リンクの物とは別製品で、安い中国製プレートに付属していた物を使用しています。リンクのような製品で問題ないはずですが、ネジの長さ等は使用するプレートの厚みや、後述のワッシャーによって調整してください。100円前後×4本。

ETSUMI アクセサリーシューII E-6617
裏に1/4ネジ穴の付いたアクセサリーシューです。このシューにフラッシュをマウントしますが、フラッシュの角度をもっと細かく動かしたい場合、もう一つの方式で紹介するようなミニ雲台の併用も一考です。770円×2。

⑤ホームセンターで売られているステー
文字通り、ホームセンターで売られているようなステーです。写真は組み合わせ後ですが、2つのステーを組み合わせています。穴の大きさとしてはM6ネジの物がカメラ用1/4ネジと近いので、今回のような用途では充分なはずです。↓の写真のように、黒いストレート型のステーと、銀のS字ステーの2枚をM6ナットで連結しています。ネジ止めの場合、緩み防止にワッシャーを噛ませる事を推奨。プレート2種各2枚、ネジ、ナット、ワッシャー合わせて500円程度。

大体こんな構成で約4300円ぐらいあれば完成します。各パーツをもっと安い中国製の物などに置き換えれば費用はもう少し抑える事ができると思います。

なおネジ部分に使うワッシャーは下の写真のようなスプリングワッシャーや、ゴムシートなどが緩みにくくておすすめです。(物によってはかなり外しにくくなるので要注意。)

ちなみに上記の構成例では、カメラの内蔵フラッシュなどをコマンダーとしてJY610IIの2灯を光らせる3灯方式です。

二つ目。
■天秤方式(妥当な名前が思いつかなかったので適当)

Laowa KX-800と言えばフィールド屋ご用達の可動式のツインフラッシュですが、あのようなタイプのフラッシュでできる事を、一般的に手に入りやすい製品群で置き換えようと言う試みです。

またKX-800は壊れやすい事で有名な事、マクロ用途以外には使い勝手が悪い事等から、別のアプローチも面白いのでは、と言う事で。保守性も良くなりますし、マクロ用途以外のフラッシュを使い回せると嬉しい人もいるでしょうし。

カメラを外したところ
フラッシュとLEDライトを外したところ

意外にもブラケット部分だけになると結構シンプルな構成です。一つ目で紹介したように、こちらもパーツごとに紹介します。注意事項は重複となるので省略。

Joby ミニ三脚ゴリラポッド用アクセサリー ゴリラポッド リグアップグレード JB01523-BWW
円盤のようなプレート部分と、ゴリラポッドアーム、コールドシューがセットになった商品です。商品説明にある通り、本来は三脚からアームを生やす用途のキットですが、これをそっくりそのままカメラに乗せてしまおうと言うコンセプト。ゴリラポッドのアームは意外と使いまわしが利き、色々なセット構成で販売されているので確保しておくのはおすすめです。約3500円。

なおゴリラポッドのアームは下の写真のように、強く引っ張ればジョイント部分を外す事が出来るので、追加でアームを買う/不要なコマを抜く等して長さを調節する事が可能です。また、Olympusツインブラケット方式の②のロックナットのような1/4ネジメスメスアダプターを介する事で長さを伸ばす事も一応可能です。アーム単独のキット等もあります。アーム強度としては、デフォルトの長さで今回載せているTT350がギリギリと言う感じはしますが、今のところディフューザーを付けてもしっかり保持されています。

ETSUMI ネジ付シュー E-6283
カメラ等のホットシューの部分に1/4ネジオスで装着出来るものを載せたい時に使うアイテムです。これと④のミニ雲台で①のプレートを挟みこむようにして固定します。1150円ぐらい。結構高い…。

③1/4ネジ穴付きクリップ
上記の例では補助光用のLEDライトを保持するために使用しています。補助光が要らない方はここにアームをもう一本生やして3つ首にする事も可能です。
ちなみにこのクリップはわかさぎ釣りの釣り竿を固定するための三脚…として売られていた物の付属品です。これの入手がかなり困難なのですが、他に代用方法は色々あるのでそちらを紹介させて頂きます。思いつく方法は色々あるのですが、例えばビデオ用LED(Aputure AL-M9とか)を直接雲台部分に乗せてしまう方法や、セルフィー棒等についているスマホホルダーなんかにLEDライトを固定する方法、自転車用LEDホルダーを雲台にマウントする方法など。クリップやホルダー自体は数百円程度。

LPL 雲台 ボールヘッドBH-20 L14942
ぶっちゃけ品質が悪いです。恐らく今時これぐらいの軽量ミニ雲台なら幾らでも手に入るかと思いますので他で代用する事をお勧めしますが、LEDライトを保持する程度の用途であれば必要十分ではあります。なお本品は3/8メスネジなので、②のネジ付きシューと組み合わせるのであれば1/4ネジ→3/8ネジ変換ネジが必要です。約2250円。変換ネジは300円ぐらいあれば。

②と④で①のプレートを挟み込むように抑えているだけなので、何も対策を施さないと重みでくるくる回転してしまいます。そこで今回はホームセンターで売られていたゴムシートを加工して挟み込んでみました。

加工がやや不細工ですが、これだけでくるくる回転する事は無くなります。このシステムは割と重心が低いのでマシではありますが、そこそこの総重量の物をホットシューに装着するので、シューへの負荷を気にされる方は真似しない方が良いと思います。

以上の構成で、ブラケット部分だけで凡そ7200円+αと言う感じです。今回紹介した構成の場合GodoxのX2T(ワイヤレストランスミッター。7300円程度。)で同社TT350(10500円程度)を2灯光らせる構成なので、フラッシュ込みだと35500円となりKX-800並のコストがかかりますが、1つ目の構成で紹介したような安価なフラッシュを使えばもう少し費用は抑えられます。(※X2T,TT350共にニコン用へのリンクとしていますが、Amazonの事なのでリンクから飛ばれる方はよくメーカー等ご確認下さい。)

KX-800に対するアドバンテージは、リモート発光させるフラッシュがすぐに外せて、そのまま設置する事が容易である事、各パーツに使用しているアイテムが他の用途にも使いまわしが利く事、などでしょうか。

ちなみに一つ目の構成、二つ目の構成どちらでもそうなのですが、発光面を広げて光を拡散させたい場合は何らかのディフューザーを噛ませる必要があります。この話はまた長くなりそうなので、機会があればいずれまた。

と言ったところで今日は終わりです。
免責的なお約束ですが、今回紹介した物の強度・耐荷重に関しては基本的に計算していませんし、個人のお遊びレベルなので、この記事を参考にした事による事故など一切責任は取れませんので悪しからず。高価な機材を載せたりする場合は十分にテストをしてから運用してください。

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