唐突ですが、僕はウスモンフユやクロテンフユのような中横線・外横線の間に黒点があるタイプのフユシャクの同定が苦手です。

調べてみても同定方法が結構曖昧と言うか、経験に基づく判断や、「総合的に見て」と言う便利な言葉で濁されているケースが多く、これと言った決め手に欠ける気がしています。

何が一番ややこしいかって言うとウスモンでも黒点が明瞭な場合もあったり、その逆もある、と言う事。

ちなみに上の写真はウスバフユと思しきものの交尾ペア。ウスバのような小型種ともなると雄の翅の下に雌が隠れてしまう事も多く、ぼーっと見ていると雄単独と思い込んでしまう事も。

アングルを変えてみると雌の姿がしっかり見えたり見えなかったり。(尚この写真は上の物とは別ペア)

またちょっと脱線しましたが、クロテンとウスモンとウスバの同定方法は色々あるようですが、僕個人的には紋の明瞭さはアテにせず、外横線の曲がり方と色味を気にするのが今のところベストだと思っています。(詳しい人に聞けばもっと明確な判別方法があるのかもしれませんが)

どうでしょう。わかりますかね…?
紋の濃淡は置いといて、今回は外横線の描く曲線に注目してみます。

文字だけではわかりづらいので図示してみます。

さてどうでしょうか。

ウスモンやウスバでも外横線は前翅前縁付近で湾曲する事はありますが、その曲がり方は非常に鈍角と言うか、曲線に近い曲がり方をしている気がします。一方でクロテンは前翅前縁付近で角ばった曲がり方をする印象があります。とりあえずこれでクロテンは切り分けられるかなと。比較用のものは色味からウスモンかと思います。

果たしてこの同定方法が正しいのかどうかは知りませんが、今のところこれを信じるのが一番確度が高いと言う印象です。他に良い同定方法をご存じの方は教えてください…。

なおウスモンとウスバは正直個体差があるとどうしようもないイメージですが、ウスモンは赤みの強い暗茶褐色、ウスバは茶褐色と言う印象です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です