上の写真は2019撮影の写真をちょっと編集した物。

僕にとっての夏の推し虫、或いは大型蛾の推しがノコギリスズメなのだが、冬の推し、フユシャク界の推しで言えば、冬の爽やか清涼剤イチモジフユナミシャクでもホルスタインことチャバネフユでもなく、そしてフユシャク界の花形カバシタムクゲエダシャクやフチグロトゲエダシャクでもなく、このトギレフユエダシャクである。

何が良いって、翅を退縮させたいのか、生やしたいのか、どっちかわかんねえよ!って感じの中途半端さ。実にコンセプトぶれぶれな感じが面白い。

その昔はトギレエダシャクと呼ばれ、フユシャクとして扱われていなかったそうだが、中途半端とは言え雌の翅の縮小や、早春のみの出現と言う事でフユシャクとなったそうだ。

さてそんな推しフユシャクだが、昨年は交尾個体を見る事が出来ずにいた。と言うかそもそも関西は公式な記録が無かったわけで、雌を見に関東に遠征しようかと思っていた位だ。今では兵庫県内の2市で見る事が出来ている。まあ片方は雄のみなんだが。

それはさておき。

僕が過去に取ったデータがトギレを見に行けと言ったので、昨晩探しに行ってきた。まあ結果はアイキャッチに設定している写真でもうわかっているかも知れんが…。

そんなわけで、初トギレペア!やったぜ!

普段持ち歩いているくせにめんどくさがって使わない虫用ライティング引っ張り出しました(笑)
普段から真面目に撮れよと言われそうですが、普段のライティングと比べると若干大がかりでセットアップが面倒で。あと爬虫類両生類には絶対に反応されてしまうのでほぼ封印しているのです。

いやあ、それにしてもいいですね。このアンバランスさ…。
フユシャク亜科のペアとは全然違ったペアのシルエットなのが面白いです。まあとは言え、ペアは写真的にちょっと撮影めんどくさかったりするので、また今度雌単独でいる所を撮りに来たい感じです。

帰りがけに別の市も寄ったんですが、そっちでもトギレは出ていました。

例によってこっちは雄単独ですが、斜面の上に食草が見えている場所なので入念に探せば多分雌も見つかるんでしょうね。

ちなみに背景に見えている緑色の物体は、先日のウスタビ繭です。

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