ハイ、過去写真です。4年前に撮ったやつかな。

いつぞやのタグの時にも使ったやつなので記憶力が良い方はもしかしたら覚えているかもですが…。

で、過去の写真引っ張り出してなんやねん、って話ですが、今回はカラーシフトライティングの話でもしようかなーと。ポトレとか、車やバイクなんかの大物撮ってる人らからすると、あー、あれねってなるソレです。

知ってるわーって方には今回特に大した内容が無いのでスルーで大丈夫です(笑)

で、上のマムシくんですが、画面上部(シャドウになってるあたり)にほんのり色が乗っているのがお分かりいただけるでしょうか。わかりにくいかも知れませんが、とぐろの一番奥がちょっと茶色よりオレンジ気味なんですよ。一応画面下の腹板にも青紫っぽい色が乗せてあるのですが、こっちは別の手法を使ったのでまた別の機会にするとして…。

この写真マクロによるクローズアップですし、カラーシフトはアクセントに入れた程度なので、人によっては「色、乗ってるか?」位に感じるかも知れないです。

なので、もっとわかりやすくいきましょう。

まずこれ。
室内照明が演色性低い照明なのでだいぶ黄色いですが、肉眼で見えている雰囲気そのままで撮ってみました。フラッシュは使わず、ISO上げて背景の色味もわかる感じに。まあコレに関してはWBは雰囲気伝わればいいや的な適当なのでスルーして貰って大丈夫です。

そしてこちらは、後で出す例をわかりやすくするために、背景の露出を下げて、被写体周辺にだけフラッシュ光が当たるように撮ったものです。

今回は例なのでディフューズなしの直射。で、この背景の色味を覚えておいてくださいね。とりあえずコレをAとでもしておきましょうか。

ちなみにWBは「フラッシュ」に設定しています。

次に純正のフラッシュなんかにはよくついているオレンジ色をしたアンバーフィルターを装着して撮影したところ。

ホワイトバランスはAの物と同じ「フラッシュ」の状態です。まあアンバーフィルターが噛んでいるので被写体周辺もオレンジですね。

ただ、フラッシュ光が直接当たっていない背景部分はあんまりオレンジになっていないかと思います。

で、コレをアンバーフィルター用のWBで補正してやると…

背景の色がずどーんと青緑になりました。プリセットで用意されたWBの再現性があんまり良くないのと、手動で補正してないのと背景色の補色効果で、光が当たった部分もAの状態から比べるとややグリーン被りして見えますが、まあそれは置いといて、背景の色がガラッと変わったのは説明するまでもなくお分かりいただけるかなと。

これがカラーシフトライティングってやつです。フラッシュに付けたカラーフィルターの…と言うかフラッシュを有色光線にする事で、そのフラッシュ光の補色で背景等のフラッシュ光が回らない部分が染まると言うワケです。

同様に付属のグリーンフィルターでもやってみましょう。

WB「フラッシュ」のままだとこんな感じで、被写体周辺が緑色、背景は反射光成分で若干緑がかってはいますが、割とAに近いナチュラルな色かと思います。

で、これもWBをグリーンフィルターに合わせてやると…

光が当たっていない部分がマゼンタに引っ張られているかと思います。まぁ…配光があまり良くなかったので色むら出てますが、今回は例なので目を瞑って下され…。実用する時はディフューズしたりしますしね…。

にしても古いアメリカ映画とかでモーテルとか写るとこんな感じの色味な場面よく見る気がしますね。古い映画=古い演色性の悪い蛍光灯の緑色がかった光で、それを補正した結果って事なんでしょうけども。

とまあこんな感じ。

フィールド写真って言うと、演色性高いライトで光を回して撮るのが主流と言う感じですが、こう言う光学的/デジタルなお遊びは表現の手法として色々取り入れたって良いんじゃないかなーと僕は思っております。無論色再現が優先されるような場面では使えないんですけれど、作品を絵として見せたい向きには使えるテクニックの一つかなと。

ぶっちゃけ演色性高いライトが夜のフィールドにある事自体がそもそも不自然っちゃ不自然ですし、こう言う面は好きに遊んだらいいと思うんですよね。

ちなみに僕は過去に結構こう言うの使っているんで、アレもしかしてそうかな?なんて思いながら改めて見て頂ければ嬉しいかなーとは思います。

では!

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