Nikkor Z 24-200mm f/4-6.3 VRは便利ズームの癖に便利ズームらしからぬ写りをする事で一定の評価を得つつあり、本来の近接性能も200mm側で0.28倍、最短80cmとかなり扱い易いテレマクロ的な運用が可能で、僕にとっても割と使用頻度の高いレンズとなりつつある。

…んだけど、流石にね、フィールドで小さめの虫撮るとしんどくてね。

そう言う訳で、本格的に撮る物が無いうちに、Z24-200に各種コンバージョンレンズを装着して近接撮影してみよう、と言うのが今回の試み。
暇な今こそ実験・データ採集にはうってつけかなと。

撮影条件として冬の日陰・微風・手持ちなので、今回は画質面よりも倍率面を重視したお試し…と言う事で。

では早速。



■コンバージョンレンズ無し

まずはコンバージョンレンズ無しのZ24-200本来の画角で。
いずれも最短撮影距離付近、被写体はノジギクかなんかの綿毛。


・24mm


・35mm


・50mm


・70mm


・105mm


・135mm


・200mm




■Kenko MC クローズアップレンズ No.2

今度はKenkoのMCクローズアップレンズを装着して。

遥か昔に買ったものが防湿庫の隅っこにあったので引っ張り出してみただけなので、ACタイプじゃなかったり、φ67mmのこのレンズに対してφ77mm+ステップアップ2段重ねだったりとか不格好だけど、データ採集なので妥協と言う事で…。ACタイプやNiSiの方が画質はいいけど、ズームでにょきにょき伸びるレンズに重いクローズアップはそれはそれでデメリットでもあるし。

妥協と言えばもう一つ妥協で、プロテクトフィルターの上にクローズアップレンズを重ねたので画質面が劣化したりケラレ問題だとかが発生したり、ズームの都合焦点距離が絶妙にズレたりしたが、今回の趣旨的にはどうでもよかったので見なかった事にした


・24mm

フィルター重ねの影響か、四隅にケラレ。


・35mm


・50mm


・70mm


・105mm


・135mm


・200mm

全体的に撮影倍率が元の2倍ぐらいになってる感じかなと言う印象。

見ての通り斜めってるのでめちゃ雑だけど定規測った物を見ても、200mmの端で大体ハーフマクロ付近かなと。

なお最短撮影距離だが、全体的に30~50cm付近かな、と思う。(測ってはいないし計算もしてない

24mm端の時にフィルター枠に親指をかけて、中指で被写体触れる感じ。
まあ僕は割と指長めだとは思うんだけども。

なおちゃんと追い込んで撮ってないので画質を語るのはどうかと思うが、MCタイプ故の滲みみたいな物は時折主張してくる気がした。
とは言えACタイプは少し重いので、にょきにょき伸びるタイプのズームレンズに装着するのは若干の不安があるのも事実。




■レイノックス DCR-250

お次はレイノックスのDCR-250。
アタッチメントがφ67mmまでなので、Kenko MC クローズアップレンズとの併用はしなかった。

こちらの方がKenko MC クローズアップレンズより最短撮影距離が一気に短くなる。(こっちはディオプトリで8なので当たり前だが)

なおどちらのコンバージョンレンズも無限遠は出なくなるのでフィールド運用の場合付け外しが面倒。レイノックスはアタッチメントがワンタッチで装着できる分マシだけど。

ちなみにDCR-250は公式に書かれているが、f=70mm以上のレンズ推奨。
理由は以下のデータ採集結果見て貰えばすぐわかるが、けられるのが主な理由。とは言え、前玉径の小さいレンズなら短めのレンズでも大丈夫だったりする事もあったりするので、必ずしも70mmより長いレンズを使えという意味ではない。


・24mm

盛大にケラレる。


・35mm

盛大にケラレる


・50mm

まだケラレる


・70mm

70mmでもまだケラレる。
あと盛大にピントズレた&ぶれた


・105mm

まだまだケラレる。
そしてまたブレたと言うか風…


・135mm

周辺が暗く落ちるのでわかりにくいけどちょっとだけケラレてる。


・200mm

周辺がかなり暗く落ちてるけどケラレは以外とそんなにでもない…かな。DXクロップとあわせてフユシャクとかは撮れそう。

ちなみに最大撮影倍率はと言うと…

凄く雑に見積もって1.5倍ぐらい。
元のレンズ単独なら0.28倍なので一気に倍率は稼げる。

DXクロップなら、大きめのフユシャクや雄ならまあ一応なんとか撮れるかな…ぐらい。

135mm側で等倍付近なので、倍率自体はケラレと相談しつつズームでコントロールすれば割と扱い易いかな。

今回は全部絞り開放で雑に手持ち自然光撮影したから露出とかピントとか画質とかグダグダだけど、いずれまたライティング前提の運用で試してみたいなーと思わんでもない。

次はデータ採集と言うより、実地で使い物になるのかどうかの検証的な感じでできたらいいな。

現段階ではあからさまに劣化してるけど、用途を絞れば割と行けるかも知れない。

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