一昨日、虫屋S氏ことぽんさく氏からのお誘いで北の方にライトしに行ってきました。ムラサキシタバには少し早いこの季節。ヒメオオクワガタとかヨコヤマヒゲナガカミキリとか来たら嬉しいな、ぐらいの感じで特に狙いも無く。どうせ時期的にヤママユ祭りとなるだけだろう、ぐらいの感じだけど、まあ月齢の良い来週までの繋ぎと言う雰囲気で。来週天気がいいとも限らないし。

ってな訳で、車で標高1000mちょいの登山口を目指して登って行く最中。

クマァ…
(車の助手席から撮影。ISO6400まで上げたのにSS1/40…)

幸い向こうも車に気付いてさっさと逃げ去ってくれたので何もなく終わりましたが、登山口よりも低い位置に現れるのはなかなか怖いですね。恐らく1m前後はある位のツキノワグマですが、やはりクマの機動力は俊敏だなと言う感じでした。あと鹿や雑食の動物達と違って、動きに躊躇いが無い感じでした。鹿なんかは割とアホなので、当たり屋みたいな行動を取ったり全然逃げなかったりするんですが。

同じ姿勢で振り返る鹿の親子。

とりあえずクマに再遭遇する事もなさそうだし、ライト始めたらめちゃ明るいし、発電機動いている音もかなりするし、クマ自体朝夕の行動が多いので夜間にクマが寄ってくる事もなかろう、って事で更に上を目指す。クマに遭遇したポイントからちょっと上った登山口。ファミリーがキャンプしてたので、予定のポイントを過ぎて更に上のポイントへ。

登山口の方が東屋もトイレもあるし、スペースも広いし快適なんだけど、人がいる以上はどうしようもない。まあ奥のポイントも実績があって良いポイントなので人間の不便には目を瞑って。

で、ライト開始した直後。

・・・!?

ウチスズメさんじゃないですか。いつぞやは微妙とか言ってすみませんでした。って言うかこんな所にいたんですか。これまで何回この山でライトやったと思ってるんですか。…一回会うと2回目以降チョロくなるのはなんなんだろう。実績がロック解除されたみたいな。

で、なんかめちゃめちゃ大人しくて、飛ぶ気配全くないなと思ったら雌でしたね。おなかぽってり。産卵前の雌は本当に殆ど動かないので、そーっと顔の前に指を差し伸べれば移し替えも簡単です。 上の写真も移し替えての撮影。 後翅が見えてるとそっちに意識を奪われ勝ちですが、閉じた姿の方が僕は好みかも。

最近スズメガの撮影にちょっと悩んでいて、翅の見えるアングル、顔の見えるアングル…等々、全方向からぐるぐる見回していても、写真的にこれぞってアングルあんまりないんですよね。ノコギリの時にやった斜め前方アングルとか表が全部見えるアングルとかパーツの拡大とかそれぞれ良さはあるんですが、やはり平面的な造形と動きの少ない生物なのとでいまいち絵面としての面白さは少ないです。そう言う意味ではカマキリとかはずるいですね。夜行性の蛾の飛翔(吸蜜や灯火とかを除く)はいずれちゃんと真剣に向き合いたい案件ではあるので、財力に余裕が出来たらチャレンジする…かも。

それはそれとして、撮影どーしよっかなーって悩んでいたら、よちよち歩いて石の上に登った所でしっくり来たのか、静止したのでそのまま撮影してみました。不自然極まりないけど、まあええか…?(笑)

2枚目のこう言うカットならやっぱ魚露目とどっち使うかなーって感じですね。わざわざこのレンズ使った意味は…。って感じだけど、小センサーの高画素機をもう一台持つぐらいならって感じも無くはない。

こちらはゴマシオキシタバ(左)とヨシノキシタバ(右)のツーショット。都合よく並んでくれたのでぱしゃり。ゴマシオだっけクロシオだっけ…ってよくなるんだけど、ウバメガシなんて無さそうな場所で一杯来てたしゴマシオさんだったと思う…たぶん…。カトカラは後翅見せてくれないとイマイチ見分けが付きづらくて写真オンリーな僕的には…って話はよくするんだけど、こうやって見比べるとヨシノの華やかなこと。ゴマシオさんは変異が多いっぽいので、それはそれで面白いのだけども。

なおこの日はヤママユ祭りはおろか、一頭もヤママユが来ず、シロシタバ祭りでした。シロシタバは最終的に10頭近く来たのでは…。なんかイマイチラインナップが読めない感じ。前年と同じように、とはなかなかいかんな。あとはオニベニさんとただベニさんも来たけど、めんどくさいので割愛。

ライトしてる間近くの沢がなんか良さそうな雰囲気だったので適当に探してみると…

山椒魚のようちう…もとい、幼生が。記録とか種とかまるで調べる気が起きないけど、まあなんとなくヒダサンでしょうかね。たぶん。両生類はなんか必死になると色んな意味で痛いのでこの程度で緩く行こうと思います。

とまあ割とゆるい感じでライトラ終了。片道2時間位の場所なのでこれで撤収と思っていたのですが、実は往路でぽんさく氏から翌日のお誘いを受けていたので、このまま山で寝て翌日に続くのです…

One Comment on “2日間(1/2)”

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