先日のリグ遊びの段階で露見していた欠点を補うべく改良を加えてみた。

どんな欠点かって言うと…
基本的にリグは動画前提に考えられているので、トップハンドルやサイドハンドル、ショルダーリグなんかを装着したままカメラを持つことが多く、カメラを水平に保持する事が多い。
一方フィールドでのスチル撮影ではカメラをストラップにかけて運ぶことが多いので、ストラップにもよるが速写系ではカメラ自体が下を向く事になる。

この時、カメラボディ左側のネジに拡張でギアを装備すると、ギアの自重によってネジが緩む事になる。
字面だけではぴんと来ない人もいるかと思うので図解しておく。

山吹色の矢印で示した辺りがケージに装着したギアの回転軸で、ネジ締め方向。
このようなアームの装着の仕方をすると、アーム先端に装着するギアの自重がピンク色の矢印方向にかかるので、ネジを緩める方向にトルクがかかってしまう(力のモーメント)。

これはアーム先端に装着したギアの重さが増せば増すほど、そして回転軸から重心が離れれば離れるほどより大きなモーメントとなって、いとも容易くアームのネジを緩めてしまう事になる。

これでは実用に耐えない…と言うことでひとつパーツを噛ませてみた。

追加したパーツはこれ。
NICEYRIGとか言うあんまり聞いたこと無いメーカーの割と怪しいパーツだが、ARRIアクセサリーマウントに装着できる拡張マウント…と言った趣だろうか。(製品リンク(Amazon))

この拡張マウント一つで、1/4インチネジ穴×3、コールドシュー×3、ARRIアクセサリーマウントx1を備えているので、様々な使い回しが出来そうではある。

ただまあパッと見た限り色々欠点はありそうで。

まず山吹色矢印で示した、ARRIアクセサリーマウント位置決めピンがネジに連動する仕組みになっていない。固定なのがメリットでもありデメリットでもあり。

二つ目はピンク色矢印で示した部分。
製造上ARRIネジを仕込むためにこう言う構造になったのだと思うが、底面の蓋を4本のビス(M2.5っぽい?)で締めてるだけなので、強度が割と謎。

この辺の構造から、あまり重量のある機材であったり高価な機材をコイツの耐久性に託してしまうのは不安が残るが、まあGODOXのTT350を乗せる程度ならなんら問題は無かろう。恐らく。

んでこれをカメラケージ左側面のARRIアクセサリーマウントに装着していく。

僕の買ったカメラケージの左側面は、位置決めピン穴が縦にのみ付いているので、この手の拡張アダプターを買う時は取付方向に注意が必要だが、今回はちゃんと1/4ネジ穴を上向きに装着出来る事を確認してチョイスした。

ケージに拡張アダプター、アーム(SmallRig2158)、コールドシューを装着してみたところ。
位置決めピンのおかげで、ギアの自重によってネジが緩むと言うことからは完全に解放される。

真上から見ても、カメラケージ右肩に標準装備されているコールドシューと、高さも前後位置も、そして光軸からの左右の離れ具合も微調整が可能な形になってより扱いやすくなった。…と思う。

あとリグの話と言えば…

前回ちょっと触れた、8Sinnのトップハンドル、Black Ravenなんだけど…
造形的になんか好き過ぎて…ついうっかりポチッてしまった…。
↓コレなんだけども。(リンクは8Sinn公式)

https://www.8sinn.com/8sinn-black-raven-top-handle.html

この手のアイテムって一般的な形状のモノならともかく、デザイン性優先見たいな製品は在庫払拭されたら補充されない事もままあるし、トップハンドルは腐る事も無いし、なんだったらv1.9系ライティングのハンドルとして使えばいいし…と思って…。

日本総代理店のSystem5のサイトが今なんか不具合かで死んでいて、代理店噛むとかなりお高くなるのもあって今回は公式から買ってみた。
8Sinnはポーランドのメーカーなんだけど、今注文多いとかで遅れ気味と言う事を勘案すれば最短でも一週間から10日位はかかるのかなーと思っているが、届いたらまた使用感とか書くかもしれない。

…と思ったけど、ニッチ過ぎてそんな情報要らんか…(笑)

(※この記事はアフィリエイトを含みます)



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